やがて悲しき広島カープ

goldhead2005-07-01

 昨日、俺はショックを受けた。職場のおばさ、……お姉さま方と話していたら、彼女らが「広島カープ」の「カープ」が何を意味するか知らないというのだ。一人は、カープが鯉のぼりを使って応援することすら知っていたのに。なんということだろう! もちろん彼女らはプロ野球にさしたる興味はない。だから、広島東洋カープの「東洋」が何を意味するだとか、「カープス」になりかけたとか、そんなことは知らなくてもいい。それでも、カープが鯉だってくらい知っていたっていいじゃないですか。
 しかし、「けど、マスコットキャラとか鯉じゃないでしょう」と言うので、たしかにそれはそうだな、と思った。カープのマスコットといえば、正体不明の右打者「カープ坊や」と、謎のクリーチャー「スラィリー」(http://toshima.cool.ne.jp/carp/slyly.htm)である。それにチームカラーは赤ヘルで、球団旗は藍色地に白抜きの「H」。たしかにこれでは、鯉を印象付ける要素がない。
 かといって、着ぐるみマスコットを鯉にしたらどうなるだろう。動きを重視するなら脚を出して走り回らなければならないが、それでは柴田亜美の描くナマモノであるところのタンノ君(http://gangan.square-enix.co.jp/papuwa/toumin/images/tanno_pict.gif)状態であり、かなり歓迎されないことは明白だ。だからといって、全身を鯉の中に包んでしまっては、担架か何かで運ばれてきて、グランドに横たわって尾びれをビタビタするくらいしかない。これではまさにまな板の上の鯉であり、チームを応援するどころではない。こうなったらかつてのダイエーホークスのように、ヘルメットに鯉をデザインするくらいしかないのだが、「鯉ヘル軍団」に人気が出るだろうか。変なヘルメットで相手投手を笑わせるくらいしか効果はない。
 低迷するチームの成績、球団の収入、新球場問題など課題が山積みのカープ。その上で鯉の問題が積みかさなったら、もはや終わりである。なぜって、昔から言うじゃありませんか、コイは不治の病でございます。(自己嫌悪)