如何ともし難い空腹について

 日曜日の祖父の一周忌で、呆れるほど物を食った。食ったせいで胃が大きくなってしまったのか、日頃の食事をしていても凶悪な空腹が襲ってくる。凶悪な空腹は心も凶悪にする。頭に血が回ってないから何かと上手くいかない。どうしたものだろう。よくわからないから、明日徹夜になりそうだけれど、今日のところは帰ろう。ああ、しかし、餓えとは、餓えとは惨めだ。かといって、何かで腹を膨らませたら膨らませたで太るばかりだ。人生にはいろいろな厄介事に満ちているというのに、ただ物を食うだけでも厄介だ。二十一世紀なのだし、ここらあたりは技術的になんとかならないのか。