調べるのがとても難しいこと

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ロリータ犯罪一斉摘発

 この見出しを見て、‘ロリータ犯罪’というのはちょっと変じゃなかろうかと思った。意味は通じるのだけれど、‘ロリコン犯罪’かな、と思ったのだ。そもそもロリータは女の子の名前でしょう? と、ちょっと調べたらナボコフの小説の少女の本名はドロレスで、ロリータは愛称とある。さらにちょっと調べたら、ドロレスからロリータの愛称は定型的なものらしい(http://mikeneko.net/naming/firstname.html#L、http://www5d.biglobe.ne.jp/~ros/pan/p_de/dolores.htm)。ここら辺の西洋人の名前と愛称の関係はちょっとわからんところがあるが、そういうもんだと思うしかない。
 さて、そもそもロリータが愛称ではなく普通人名だと思って先に調べてしまったことがある。果たして今現在、ロリータという名前の人が居るのかどうか、ということだ。あまりにも、ロリータ→ロリータコンプレックスの印象が強くて、自分たちの娘に付けるだろうか、と思ったのだ。しかし、ロリータといえばロリというのは日本人だからそう思うだけであって、あるいは単なる人名としてのLolitaが主であり、コンの方が従なのかもしれない。繰り返すが、ドロレスの愛称とは知らずにそう考えた。ドロレスなら普通に居る。クランベリーズのボーカルとか。
 そこで、やむを得ずGoogleなどを使ってLolitaを検索してみたのだ。やむを得ず。そして、ソドムとゴモラを足して二を掛けたような悪徳の中を、歯を食いしばりながら堪え忍んで潜り抜けた結果、普通に名乗ってる事を知った。http://hosting.back2front.ca/asiacare.ca/lolita%201.jpghttp://student.ccbcmd.edu/csems/csemss2002/pictures/LolitaSolomon.jpgなどなど。
 というわけで、外国にはロリータさんは普通にいるようだ。実に、だからなんだという結果に終わったが、彼女たちは‘ロリータ犯罪’などという表現に抗議した方がよいのではなかろうか。いや、そんなことはしない方がいいか。そうなったら泥仕合になるのが落ちだからだ。なぜって、もう落としようもないので書けないのだけれど。