相撲協会の理事たちが正しい

北の湖理事長(54=元横綱)が孤立した。日本相撲協会は6日、大阪市大阪府立体育会館で臨時理事会を開き、時津風部屋傷害致死事件で起訴された現役力士の処分を協議した。理事長は伊塚雄一郎被告(怒濤=25)、木村正和被告(明義豊=24)、藤居正憲被告(時王丸=22)の3力士の解雇を主張していたが、理事会前の協議で反対され断念。最終的に有罪が確定すれば解雇、それまでは無期限の出場停止と決めた。

http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2008/03/07/01.html

 推定無罪。これは理事長たちの判断が正しいように思える。ワイドショーなどでも「処分が甘い」という声が聞こえるが、何を焦る。日本国の司法が判断を下すまで、なぜ待てない。出場停止については客の入る興行であって妥当かもしれない。しかし、最終判断ははっきりしてからでいい。もし、万が一、関与無しなのに捕まっていたやつがいたらどうするんだ。いや、たとえ現行犯逮捕のようなことであっても、判決を待つ、ということがあってもいいと思う。巨乳の件でも書いたが、起訴=有罪の先入観、前提は決してよくないはずだ。いかに犯罪が明々白々であっても、推定無罪の建前というか、原則はあってしかるべきではないのか。

 ただ今回の理事会決定が世間の常識からかけ離れているのは否定できない。日大大学院法務研究科の板倉宏教授は「普通起訴されてこういう事件で無罪は考えられない。一般社会では刑事事件を起こして起訴された段階で解雇になる場合が多い。相撲協会の決定は寛大」と首をかしげた。

 ……って、俺は世間の常識からかけ離れているのだろうか。しかも、日大大学院法務研究科の板倉宏教授まで「普通起訴されてこういう事件で無罪は考えられない」って。うーむ、そりゃ99%超の確定事項で、俺だってこれが博打だったら元返しでも全員有罪に賭ける。けど、その予断でええんかなあ。けど、たとえばミラーマンとかも速攻で解雇されてたっけ? もしもあとで無罪になったら不当解雇ってことになるだろうけど、まあ99%、とっとと縁を切るのが良策、なのだろうが……、わからん。

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