刺客は舞い降りる

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2005/08/12/02.html

 静岡7区では「東大の山口百恵」と呼ばれた片山さつき財務省国際局開発機関課長(46)に出馬を打診。

 このところニュースやワイドショーを見ていても、選挙の話ばかりだ。一瞬、選挙の話ばかりでつまらない、と書こうとしたが、それはやめた。下世話なワイドショー的に面白いからだ。ではお前は政治に興味はないのか、と言われれば、ないわけではないけれど、あえてなにか言いたいほどのこともない、というくらいだ。そして俺はワイドショーが好きだ。
 して、小泉純一郎が送る第二の‘あずみ’片山さつき女史。経歴など紹介されているのを見て、ふと思い当たるニュースが。調べたら出てきた、やはり防衛庁相手に予算問題で揉めた人だった(http://news.2-3-0.org/comment/comment_200412_54.php)。ちょっと軍事音痴的で能天気な主張だったのでネットの一部などではぶっ叩かれていたのだっけな。それが今回落下傘で舞い降りる刺客として出てきたわけだ。
 しかし、舞い降りられる方はたまらない。城内実安倍晋三に直々に説得を受けながら反対票を投じた若造(失礼)だ。俺はあの光景や取り上げられ方を見ていて、顔と名前が売れたから彼にはラッキーだったんじゃないかとすら思ったけれど、政治の世界は恐ろしいものだ。まあ、まだ負けが決まった訳じゃない。どうなることやら。
 と、ここまでなら日記に記すまでもなかったけれど、今朝さらに片山さつき女史に関する新たな話題を知った。舛添要一の別れた奥さんだったということだ。今朝、どこかの局に民主党江田五月と一緒に出演していた舛添要一(社民を紹介するVTRの後、二人で仲良く馬鹿にして笑っていたのが一瞬入ったように見えたのは気のせいだろうか)なのだけれど、片山氏の話題で司会者にズバリ「別れた奥様ですが」と聞かれてしまった。苦笑しながら「それは個人の自由ですから」と舛添。ふーん、そうだったのか。杉浦日向子(故人)と荒俣宏が一時夫婦であったのと同じくらいに知らなかった。いずれにせよ下世話な話には違いないけれど。
 しかしまあ、舛添要一といえば、俺にとってはトップマツオーやサプライズパワー、アトミックサンダーの馬主なわけで、表彰式に向かう舛添のテレビで見るよりも大柄な姿は今でも覚えている。というわけで、舛添の政治方針や実績などはよく知らない。しかし、「自分には参院選での百七十万票の意志があるので衆院選に鞍替えしない」と、刺客候補なることを否定した姿勢は正しいと思う。たとえそれが内閣のためであれ、万が一負けたりしたら、参院選での彼への票を無駄にすることになる。しかしこれで彼が刺客になるサプライズでもあろうものなら、それはそれで政治ショーの面白さではあるのだけれど。