あのときのサプライズパワー


 仕事で使う写真を探していたら、カネツフルーヴのときの帝王賞の写真が出てきた。今よりデジカメがしょぼく、見られる写真は少なかったが、いくつかはピンがきていた。たとえばこのサプライズパワー。この東京ダービー馬、はじめ舛添要一氏が所有していた。それが東京都知事選に出馬するというので所有馬を売却。このとき、すなわち引退レースになったこのときの所有者は大迫忍氏。ゼンノロブロイなど出る前のことだった。今ではもう大迫氏も亡くなられ、舛添氏は国政の場で意気軒昂のご様子。その舛添を破った石原慎太郎は今三選を目指し、サプライズパワーを管理していた川島正行厩舍は地方の雄としてその名をいっそう轟かせている。
 じゃあサプライズパワーはどうしているんだ? 検索したら、次のリストが出てきた。
http://www.hi-ho.ne.jp/kiga/newsire/S07.htm

サプライズパワー (by ミュージックタイム) 1994 47戦18勝 門別 高橋牧場 2頭/1頭 97年南関東2冠馬。

 うはは、今年産駒がデビュー予定、しかし一頭。とはいえ、種牡馬になっていたか。それにリストを見ればゴールドアリュールドラールアラビアン、それにゴールドヘイローときたもんだ。ゴールドアリュールは生で見た馬の中で、一番オーラを感じた馬。ファストフレンドを差しかけたドラールアラビアンの末脚にはしびれたっけ。そして、ぴかぴかの良血らしい馬体のゴールドヘイロー。いやはや、これがあるから競馬は楽しい。あのときの競馬があって今の競馬がある。じゃあ俺はどうしているんだ? ピアノマンのメロディが聞こえてくる……。