銀河高原無情

http://www.gingakogenbeer.com/news/info/index.html

しかしながら、近年のビール市場の変化、低価格商品の台頭、アルコール製品の多様化など当社にとりまして厳しい環境が続いておりました。

 銀河高原ビールが、が、が、無くなるわけじゃないんだな、えーと、今までの事業主が撤退して、規模が小さくなる、と、これでいいのかな。東日本ハウス、なんてとこがやっていたとは知らなかったが、が。そうだ、別に俺は銀河高原ビールを愛飲しているわけじゃないんだな。ただ、缶の手触りがよく、その名称も相まって、好もしくは思っていたのだった。そして、高級感出しやがって、儲けてるんだろうな、と。大間違い。
 そうか、発泡酒やその他雑酒の影響とは関係ない高原に、涼しげにたたずんでいると思っていた、銀河高原ビールも、やはり苛烈なビール世界の住人なのだなぁ。そういえば、サントリーなんてビールに参入して四十年近くたって、やっと初めて黒字になったのだっけ(http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/2001/01/09/news_day/f1.html)。まあ、東日本ハウスと、酒類大手のサントリーじゃビールの位置づけは全然違うけど。けど、ヱビスビールのエビス様も、ニヤニヤ笑ってるように見えて、裏でどんな汗かいてるのかわかんない。
 えーと、俺は、そうだ、最近ビール(のようなもの)の好みが激しく移り変わった。発泡酒で上等だ!→その他雑酒で十分だ!とはならなかった。その他雑酒がどうにも好きになれなかった。思わず残してしまうくらい。要するに、ドラフトワンスーパーブルーだ。俺は、一日一缶しか飲まないのだし、そもそも嫌な思いをして太るものを飲むくらいなら、雑酒を飲むのも馬鹿馬鹿しいく思うようになった。それで、発泡酒に戻ったかといえば、何の間違いかもう一歩ビールまで戻った。メーカーはキリン一本。この、グラン・ブルジョアめ。しかし、飲む日数が激減した。それでバランスが取れたのだった。ピース。
 が、さらに時代は回る。その後出た雑酒、サッポロのスリムス。これ、ドラフトワンスーパーブルーにあった、嫌な感じがない。ちょっとヤバイ。さらにサントリーのキレ味もあんまり悪くない。やっぱ進化してるんだろうか、雑酒並みに。
 というわけで、俺は迷ってしまって、もっぱら焼酎と炭酸水を飲んでいる。あくまで焼酎と炭酸水であって、決して割ったりはしない。焼酎が薄まったらもったいないし、炭酸水に味と匂いがついたら嫌だ。こんな俺がかなり銀河高原から遠いところにいるのは、認めざるを得ないのであった。