死ぬかと思った

 昨夜はエスタロンモカを六錠も飲んで酷いことになった。いまあらためて説明書を読むと、副作用の「悪心・嘔吐」「ふるえ、めまい」「動悸」が勢揃いといったところであった。二錠を六時間の間隔を空けて飲めというのだから、六錠はよくなかった。甘く見てはいけないのだ。
 というわけで、昨夜はアパートの近く、車の来られるところまで送ってもらった。車の中で吐かないでよかった。車を降りた俺は、驚くべきことに階段を駆け上がった。足の筋肉が動け動けとけしかけているよう。まったくもって、たかがカフェインとバカにしてはいけないのだった。