HERO'S 2005 ミドル級準決勝

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200509/07/index.html
 最悪体調で帰宅したのが九時半頃。忙しくなるので見られないかと、ビデオはセッとしておいたのだが、だらだら見続けてしまった。結果から言えば、けっこう面白かったんじゃないのか。半死状態で見たからよく覚えていないところも多いけれど。
 まず見たのはホイラー・グレイシーvs山本“KID”徳郁。あの、前にあったナラントンガラグ戦のグイっとよけてバチコーンみたいな、そういうフック一発。俺は基本的に山本キッド贔屓なので、これは素敵な結果だ。問題なのは、胃薬を飲むためにその瞬間をしっかり見られなかったことだ。しかし、グレイシー一族のブランドというのも過去の物になりつつあるのかな。もちろん、まだまだ強い人たちなのだろうけど、一時のブームみたいなのは、ね。
 で、宇野薫vs所英男。これはいい試合だった。前のアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ戦もそうだったけど、所が自然体でばんばん行ってて、宇野もそれに応えてなんか楽しそう。小さなところでコツコツ当てていくあたりが宇野の一日の長か、最後はうまいこと逃げ切られたけれど、所の試合は面白いな。リングの魔術師か戦うフリーターか小さなヴォルク・ハンか知らないけれど、まだまだ見てみたいと思う。
 それで、須藤元気vs高谷裕之スポーツナビに載ってる前田日明のコメントじゃ、かなり須藤が酷評されているな。うーん、半分、いや、四分の一、あるいは八分の一くらいは同意かな。本業じゃないK-1とかの舞台でのトリッキーは、まさにこれしかないという感じで文句はないけれど、さて本業では。もちろん、あのファイトスタイルは魅力だし、こういうキャラが居ることは大切だ。とはいえ、万が一噛み合わないまま終わったら、ちょっとしょうもなさすぎる試合になりかねない。とはいえ、昨日みたいに結果が出てれば全然オッケーだ。待ちガイルで時間切れまで粘るわけじゃなく、きっちり一本取ってるからな。前田日明のコメントには、現時点で九分の一くらい同意だ。しかし、チェ・ゲバラ柄のトランクスはどうなのか。もしも相手がゲバラの信奉者だったら、蹴るに蹴れないじゃないか。……って、リングに上がった格闘家がそんなこと気にしないか。俺は最近空海に興味があるので、須藤には八十八カ所巡りを糧に大晦日も頑張ってもらいたい。
 最後は山本“KID”徳郁vs宇野薫。これはどんな風になるのか興味津々だった。基本的にキッド贔屓だが、なぜか宇野贔屓で見ていたようにも思う。しかし、笑っちゃったりして宇野は余裕というか面白がっているというか。結果的にカット→大量出血で宇野の負けだったが、もうちょっと見ていたかったな。
 で、大晦日は山本vs須藤か。テレビ的には一番望ましい結果ってところだろうか。ああ、しかし次は大晦日ってところまでカレンダーは進んだのか。……と、格闘技とはまるで関係ない感想で終わってしまおう。