http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200610/09/index_c.html
■秋山成勲対ケスタティス・スミルノヴァス。
初めて胴着を脱いだ秋山……というより、初めてまともな総合格闘家とやるんだっけ、秋山。様子を探り合うような展開。が、秋山の右ハイがロープにもつれた隙をつこうかとしたスミルノヴァス、がつんと左フック食らってダウン。今度は早く止めた。秋山、いいんじゃない。ただ、今までののマイナスがあるので一回くらいじゃ保留。
■メルヴィン・マヌーフ対大山
HERO'S85kg級の中にあって一際輝く存在のように見えるマヌーフ。何がなんだかわからんラッシュで一気にK.O.。えぐいわ。そうだ、こういうのに勝たなきゃ認められんよ、秋山さん。
■宇野薫対アイヴァン・メンジバー
これは面白そうなカード。つーか、メンジバーのメガネはなあに？ まあ、とにかく宇野は桜木町駅で見かけた（id:goldhead:20060802#p2）こともあって、応援しなきゃいけない。1Rはスタンディングの攻防に。宇野のミドルキックがいい感じに効いているような。しかしなんだ、格闘技のレベルでは全然関係ないのかもしれないが、靴履いてる分だけ痛そうに見える。あの靴で相手の足の指の爪を踏み潰すとかいうのはどうだろうか。どうもこうもないか。メンジバーの打撃当たったらやばそうだけど、このラウンドは宇野が優勢。しかし、宇野は目尻から出血。切れやすいのは体質なのか歴戦の証なのか。2Rも同様の展開。最後に宇野がグラウンドに持ち込むも、メンジバー持ちこたえる。最後のタイムストップはなんだろう。股間が何か気になったんだろうか。判定は宇野だろう。宇野だったな。メンジバーはちょっと思い切りの良さに欠けたように思う。あと、宇野のセコンドから「アイディアー！」という指示が飛んでいたのがちょっと面白かった。
■J・Z・カルバン対ハニ・ヤヒーラ
開始直後から寝技に持ち込みたいヤヒーラ。一瞬、猪木アリ状態みたいにも。が、タックルを切ったついでにスリーパーめり込ませて瞬殺。つえーや。
■アントニオ・シウバvsカイシノフ・ゲオルギー
これだけゴリラっぽい人が「ゴリラの力を〜」と言うのは普通すぎる。逆に「俺をゴリラ呼ばわりすると殺す」とか怒ってる方が面白くていい。……とかどうでもいいことが思い浮かんだ。
■ドン・フライ対キム・ミンス
おなじみのドン・フライとフジテレビの佐野アナっぽい顔のキム・ミンス。試合前、何かイレコミ気味のフライさん。‘フライ高山状態’になるのかと思いきや、テーピングしたキムの右足をローキックで痛めつけるフライさん。よほど気に入らない相手なのか？ と、どうも調子が悪いのか、組まれてからも淡泊だし、打撃の連打もない。調子が悪いのか？ 最後はマウントされてしまい、キムペースで1R終了。キムも倒してからのアイディアー！が欲しい。2R、明らかに疲労困憊のドン・フライ。これはやはり四十歳という年齡のせいだろうか。とか、思っていたらカウンターで右フック一閃。うーん、なんというかすごいね、年季だね。仙人のようになっていくのかね。どう見ても肉体系だろうけど。追記：http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200610/09/c10.html 骨欠けてたってどんなんだよ、おっさん。
■所英男対金子賢
「二度と俳優できないようにボコボコにしてやれ」と前田日明。金子はこれに対して、先手を打つべきであった。すなわち、先に片眉を剃り落として、自分から馬鹿の顔になればよかったのだ。それはそうと、本当にどうしようもなく所が腕を取って終わり。所にはクレイジーホースのような遊び心が少なかった。でも、肘でぐりぐりはしてたな。おしおき？
■宇野薫対J・Z・カルバン
宇野を応援したいが、カルバン強いかなぁという印象。靴も脱いじゃったし。靴関係ないか。で、今回はカルバンもさすがに慎重。しかし、猛ラッシュで一気に……というところをうまくディフェンスする宇野。桜庭の件もあって止めやすい状況にあって、きちんと動いて避けて、隙あれば腕を取ろうというあたりが見事。けど、ポイント的にはカルバン優勢でしょう。2R、カルバンにも疲れが見えるも、宇野の優勢ともいかず、ディフェンスの良さは見せるが、攻撃的に優勢とはいかない。カルバンの優勢。判定は引き分けが一つでその通りに。うーん、判定か。せっかくの延長だし、2Rで決着しなかったら、自動的に延長ってのはだめかね。別にこの試合の宇野のために言ってるわけじゃないが、たとえば12R積み重ねるボクシングと違って、たったの2R（時間は違うが）でこう終わってしまうと、ちょっと物足りない気もする。だからといって、現行ルール上で「引き分け」とした判定は納得できないが……。
■メルヴィン・マヌーフ対秋山
マイケル・マクドナルドみたいなの履いてるな、マヌーフ。そのマヌーフ、早送りみたいなでたらめなスピード。が、うまいことしのいで、腕とって、ひしいで、勝ったのは秋山。なんかどさくさに紛れてって感じもあったけど、いいじゃない。つーか、こういうのを早くやってくれれば、そんなに嫌うこともなかったさ。まだプラスには転じない。だけど、この舞台がこれ以上の相手を用意できるのか、ぶつけるつもりがあるのかどうか。もう「世界最強王者」だし、がんがんやって、実力のほどをもっときちんと知りたいものだが。いや、実力のほどを知りたがられる世界最強王者ってのはなんだって気もするが。
つーわけで、それなりに楽しめたかな。いや、そうでもないかな。ヘロスはヘロスでも前回のへロス（id:goldhead:20060807#p2）の方がよかったかな。あと、「そこで膝、膝！」と思うシーンが何度もあったが、まだプライドのルールが抜け切れていないか。でも、まあ、地上波の総合格闘技の砦として今後の発展は願うよ。そのために金子賢に頼るのも大いにありだよ。以上。
