民主党はどこへ行くのか

http://www.sankei.co.jp/news/morning/16iti002.htm

河村たかし衆院議員(56)も出馬する意向だが、推薦人の確保は厳しい情勢だ。

 惨敗の後の頭のすげ替えというニュースは、カープジャイアンツばかりでなく民主党も同じである。そして、これは民主党にとってメディアの注目を集めるチャンスのはずなのだが、いまいち盛り上がりに欠ける。出てくる名前が飽きられていることや、いまいち地味ということもあろうが、ここらへんがどうにも弱い。
 昨今の政治家でメディアの扱いが神業的とも言えるのが小泉純一郎。たとえ批判的な報道であれ何であれ、とにかく情報媒体を占めた結果があのでたらめと言っていいほどの勝利だったのではないか。思えば、どちらかといえば自民党内の変人であり、色物に近かった小泉が総裁になったのも、党内のことでありながら国政選挙並みの盛り上がりを見せた総裁選だった。
 で、「民主党サポーターを巻き込んだ党首選をするぎゃ」(名古屋弁いい加減あしからず)とか言っているのが、民主党の変人である河村たかし自民党の総裁選の党員票みたいなのを盛り込めというわけだ。うーん、メディア戦略的にはこっちが得策じゃないかと思うけど。だいたい、菅直人小沢一郎はともかく、前原誠司と聞いても顔が思い浮かばない。ウソでもいいから、党員巻き込んだ選挙でもすりゃ、若手・中堅どころの顔だって売れるだろう。そして、河村にしたってこの記事みたいな「最後の一行」扱いはなさそうだ。
 けど、民主党の党員規模ってどんなもんだろう。それに、首相に直結する自民党の総裁選に比べたら、それほど注目されない可能性もある。でも、なんだかこのままではじり貧確定的くさい民主。自民党内のお家騒動も小泉の任期切れまでなさそうだし、ちょっとは話題を作ってくれなきゃ、次にニュースになるのは分裂解党ってなっちまうぜ。