古田敦也はどこへ行くのか

http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200509/bt2005091601.html

−−兼任監督にチャレンジしたい気持ちは

「たくさんのファンが望んでくれるなら考えますよ。ただ負担がかかるし、冷静な状況判断を誤ることはあるかもしれない」

 古田の言う「たくさんのファン」はヤクルトファンを指すのだろうけど、野球ファンとして俺は「望んでる」。上の記事に杉下茂中西太村山実野村克也という偉大な野球人の名前が並んでいるけれど、そういった伝説上の生き物が就任していたプレイングマネージャーという存在。ぜひ、この時代に生で見てみたい。「代打、俺」とか。とにかくそれだけの話だ。それに、古田ならうまくこなせるんじゃないかという、そんな期待もあるのだ。うーん、どうだろう。
 ところで、ヤクルトというチームについてこんなやり取り。

−−ここ数年選手が流出しているが
「今年も2人(石井、岩村)抜けたら痛いなあ。すごい球団だよね」

 おそらく、古田の言う「すごい」とは別の意味の「すごい」球団だとは、かねがね思っているカープファンの俺である。なにせ、シーズン前の戦力を見ると何やら弱まってるように見えて、だらだらずるずると下位世界へ落ちてこない。ここらあたり、数字には表れない野球の巧さというやつで、あるいは古田の言う「伝えなければいけないノウハウ」なのかもしれない。いつカープはそれを失ったのか。どうしたら再び見つけられるのか。思わず暗黒時代という言葉が口をついて出そうだが、それは飲み込んで、とにもかくにも再建を願うばかりである。