カツ丼は性にあわない

 牛丼フェア中のなか卯を訪れて、ソースカツ丼を食べた。ソースカツ丼を食べて、俺は胃がもたれた。俺はカツ丼が苦手で、どうして揚げたものを玉子とじで甘ったるくするのか、とにかく避けたいところだが、こころのどこかで「ソースカツは大丈夫」という思いはあった。が、それも見事に裏切られた。俺は飯にカツを載せたものは性にあわない。しかし、なか卯ソースカツ丼もどうかと思う。価格は四百九十円で、カツは四切れ。そのカツは、四百九十円の値段に見合ったものとは思えない。あらためて言うが、四百九十円に対してだ。一方で、梅ドレッシングとワサビの存在は評価したい。ドロドロで重くなりがちなソースカツ丼にささやかなさわやかさをもたらす。特に、ワサビだ。カツにカラシでなく、ワサビもあり。これはなかなか気づかないところであった。