ノットワッチューシーイズ

 今シコシコ作業しているのはエッチティーエメルで、タグをコツコツ打ち込んだりしている。確認のためにブラウザを開くと、打ったタグ通りに表示されたり、何かのミスか表示されなかったりする。表示されると、もちろん嬉しい。エッチテーエメルはプログラミングではないが、もっと高度世界でプログラマの人たちも動作みたいな何かがうまく動いたら嬉しいのだろうと想像する。
 俺が一番よく使っているアプリケーションはアドビーのイラストレーション8だ。思えば、イラレにしたって、昔々は白地に黒線の「アートワーク」で作業して、たまにプレビューしてちゃんと描けてるか確認するものだったような気がする(はじめてイラレに触れたのは、仕事でも何でもなくパソコンそのものに触れるくらい古い話だったように思う)。それが、いつしか色つきプレビューそのままで作業できるようになったんじゃなかったか。
 とはいえ、エッチテーメルメルのタグ→ブラウザ表示と、アートワーク→プレビューの関係を並べるに正しいかというと違うような気がする。ということで、イラレを開いてアートボードの中央に塗り無しの黒い円を描いて、保存。それをエディタで開いてみる。たったこれだけのデータなのに、6195行もある。すげぇなあ、どこが黒円の記述なのかさっぱりわからない。スウォッチやブラシパターンのデータも詰まっている感じだ。俺がイラレで図形や文字をちょこちょこ動かしたり、何かの気まぐれで色を変えると同時に、小人さんたちが総動員でこの記述を書き換えているのだ。ご苦労様。
 というわけで、休日出勤曇りの日、俺は目に見えぬ小人とそれを産んだプログラマに敬意を表するのであった。