マサキの芯を止める

 以前窓からダイブしたマサキ(http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20050722#p2)がますます元気に伸びている。が、百円ショップそのままの小さな容器で、背ばかり高くなられても困るので、いずれちゃんとした鉢に植え替えるとしても、そろそろ芯を止めることにした。芯を止める、要するに一番メーンの枝の一番上をチョキンとやることだ。鉢植えや盆栽はもちろん、庭木なんかでも必要な場合がある。植物というやつも、だいたい自分に見合ったサイズまで大きくなるのが自然の働きなのかと思いきや、ライバルの樹木が居なかったり、原産地より暖かい気候だったりすると、野放図に伸びるのだから大変だ。時には自重に耐えきれなくなったりして、ちょっとした風で折れたりして危ない。
 とはいえ、うちのマサキはそんな危ない存在ではない。やっと幹と言うには頼りない枝の表面が木質化してきたくらいだ(もっとも、大きくなっても生垣になるような樹木だが)。で、その木質化のはじまりかたが面白く、同じニシキギ属のニシキギの箭(せん:コルク質の翼みたいなやつ)みたいに出てきて、最初は虫が付いたのかと思ったくらいだ。そうだ、鉢植えというやつは風雨にさらされない分、虫に付かれると厄介なので、たまに水道で水洗いする。
 なんの話だったか、芯を止める話だった。しかしこれもなかなか勇気の要ると言うには大げさだけれど、これから古い葉が落ちて新しい葉が出なかったらどうしよう、などと思うものだ。幸いこのマサキは、根元から株立状に背の低い枝が出てきているので、ちょっと高い位置でチョキンとやった。
 しかし、芯を止める必要が本当にあるのは、ケルベラだ。和名で言えばオキナワキョウチクトウという有毒植物。ヤシの実形の種から育てたが、そろそろ天井に届くことを心配しなきゃいけない高さに。けれどこいつ、冬に葉を落として弱る。新しい葉は、生長の頂点からしか出てこない。果たして芯を止めても大丈夫なものか。理論上は一度葉が出たところから再び出ると言うが、なかなか心配なのである。しかも、止めるなら梅雨時と言われたのに、もう秋だ。冬はこのまま過ごさせようか、どうしようか。動物に比べて手が掛からないとはいえ、たかだか室内鉢植えも育てるのはいろいろと厄介なのであった。