うがい・手洗い・足払い

※はじめに断っておくが、足払いは脚韻を踏ませただけで本文とは関係ない。マシュマロとも関係ない。
http://spica.tdiary.net/20051029.html#p08経由
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20051029k0000m040140000c.html

 風邪予防のために「うがい」を行う日本独特の衛生習慣が、実際に効果があることを京都大保健管理センターの川村孝教授(内科学・疫学)らのグループが実証し28日、発表した。これまでうがいの有効性を裏付ける根拠は何もなかったといい、世界初の成果という。グループは「良い習慣を世界に発信するきっかけになれば」と話している。

 幾つかの驚きをもたらすニュースである。まず、風邪予防のためのうがいが日本独特の習慣というのに驚いた。次にこれだけ「うがい・手洗い」と世間に喧伝されていながら、その有効性に関して科学的根拠がなかったことに驚いた。そして最後にこのとどめである。

一方、ヨード液群にはグループの予想に反し、はっきりした予防効果がみられなかった。

 ヨード液群が何を指すかと言えば、記事にも出てくる明治製菓イソジンガーグル(及びその類似品)。それが、風邪の予防に効果がないらしいというのだ。新聞におけるこの手の科学系・専門系記事には、後からその筋の人(特定の筋の人ではないです)から手厳しい指摘が入ることなども珍しくないが、この件については白旗気味の明治製菓のコメントが出てしまっている。いやはや。
 とはいえ、これは俺のような貧乏人にとっての吉報に他ならない。大手をふって水うがいを実行できるのである。水うがいをするときの「イソジンじゃないからなぁ、気休めだろうなぁ」という後ろめたさとは今日でオサラバなのである。なぜ俺がイソジンにコンプレックスを抱くかと言えば、俺は幼いころ扁桃腺に苦しみ、イソジンとはただならぬ仲であったのだ(扁桃腺はその後手術した)。というわけで、フェアウェル、イソジン
 (念のために書いておくが、イソジンの消毒・殺菌薬としての効能が否定されたわけではない。さらに書いておくが、口内炎にはイソジンが効果覿面で、副腎皮質ホルモン剤をちまちま塗るよりも断然に効く。しかし、口内炎に関する使用感は俺個人の通説に従った指針であることを合わせて明記しておかねばなるまい。)