スナック女性客に「  」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060119-00000013-yom-soci(引用者一部改変)

 丸尾裁判官は「初対面の女性に、身体的特徴を挙げて侮辱した責任は軽視し難い。歓談を楽しんでいたところ、唐突に『  』などと言われた被害女性の感情は察するに余りある」と述べた。

 何とも許し難い話であります。山梨県大月市大月町、同市議小俣武被告(55)のことでしょうか? もちろんそれが事実ならば、それもあります。しかし、見過ごされてはいけないのは、これに関する裁判、報道の在り方です。事件の被害者が、取り調べや裁判、報道の過程で再び精神的苦痛を味わうようなことがあってはなりません。性犯罪においてはセカンドレイプとまでいわれるように、看過できない大きな問題です。
 さて、この件はどうでしょう。ある種の身体的特徴を嘲る言葉が見出しに大きく躍り、人々の注目を集めること請け合いです。そして、その興味の矛先が、多くの現代人にとっての密かな悩みにも通じるその身体的特徴に向けられることも想像に難くありません。「一体どれだけのある種の身体的特徴の持ち主だったんだ?」「身体的特徴でからかわれただけで訴えるのか?」「ピザでも食ってろ」……などなど。
 私はこの件を心配しすぎでしょうか? しかし、このある種の特徴が他の何かの属性に置き換わることだってある。その件が、たとえばある種の趣味・嗜好に関わるものだったらどうなるのか。決して他人事には思えません。