ポケベルが今の携帯のような座にあった一時期がある。その一時期に俺は高校生で、結局ポケベルを持つ間もなくケータイ時代に流れ込んだ。今ではすっかり駆逐されたポケベルだが、一つだけ名残を残すものがある。ケータイの文字入力における「ポケベル方式」だ。
この「ポケベル方式」のこと、喫茶店でローマ字入力とカナ入力の話をしていて、親指シフトなど出てきて、そこからなぜか思い出した。で、その場でさっそく試してみたわけだ。そもそもポケベル方式はしらないが、二文字の組み合わせでひらがなを出すのは想像がつく。その想像通りに「11」で「あ」、「21」で「か」、「32」で「し」なのだから単純なもの。あれ、キーに割り振られた「あ」「か」「さ」……に対応してるな。当たり前か。いや、これはいいぞ、と話のあとも設定はそのままにした。
なにせあの、誰もが感じている話だとは思うが、「お」を出そうとして「あ、い、う、え、お」と入れて、押しすぎて「ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ、あ、い、う、え、お」としなくてはならないイライラ。いや、「#」キーで一つ戻れるんだけれどね。しかし、普通に「お」を出すにしても「あ、い、う、え、お」と打つより「15」と打つ方が早いのは自明。そうじゃないか。
というわけで、ポケベル世代以外でどれだけこうしている人がいるのか知らないけれど(案外多いか?)、しばらくこれでいこうと思った次第。
……と土曜日に書いたが、週末メールしてて気づいたが、小さいひらがな(「ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ、ゃ、ゅ、ゅぃぃっ、ぉゃっ、ぃゎι、 ゃぃτ、ゃぃτ、ぃぃ、ぃゎι」)が出せない。携帯のマニュアルを読んでも載っていない。これは悲しいほど大きなハンデだ。しかし、変換予測に頼ればどうにかならないでもない。拗音、促音を避けながら、変換予測に頼って文を作る。これはこれで面白いのでしばらくこれでいこうと思った次第。
(追記)
……と月曜日に書いたが、下コメント欄でのご指摘からちょっと試してみて出せるようになった。そして、id:maple_magician様のサイトより、携帯用ポケベル打ち練習テキスト(http://www.eurus.dti.ne.jp/%7Eyfi/keylayout/kaedesiki_pocketbell_complete.html)まで知ることになった。これはもう、ポケベル打ちでいくしかない。というか、どうもこちらの方が性に合ってるらしく、記号などを除けばほぼすんなり打てるくらい。なにもデフォルトの設定が誰にも一番いいわけじゃないと再確認した次第である。