『タモリ倶楽部』を見た

 いつの間にクラブ化していたのか知らなかったが、電車クラブの入会審査なのであった。最初に出てきたのは芹沢教授……ではなく芦沢教授だった(名前を確認しようとしたら、本人のブログ<http://blog.livedoor.jp/ashizawa1205/>が引っかかって、冒頭文を見るとやはり間違いが多いようだ。俺などは勝手にたけし軍団系と思いこんだわけで、その理由は芹沢名人という芸人がいたからだ。ちなみに、芹沢名人の名前の元になった故・芹沢博文九段は名人位を獲得していなかったので注意が必要。
 それはそうと、芦沢教授のネタは、京急とギャル男の対比のようなもので、いまいちピンと来なかった。とはいえ、やはり京急というのは特異な存在だ。だいたい、今回の合格の合図も京急の発進音だ。この発進音となるとくるりの「赤い電車」なのだが、こないだ久々にアルバム『図鑑』を聴いていたら、別の曲にサンプリングされていたように思った。教授は「理想の停車駅」を披露して合格。
 次はダーリンハニーというコンビだった。こちらのコントは完成度が高く、なおかつ鉄道濃度も充満していた。マニアックなものは、下手に薄めたりせずに直球で来た方が、知らない人にも笑えてしまうように思う。こちらもさらに「理想の路線図」を披露して合格。鉄道系ゲームはこれらマニアの「理想」シミュレーション機械として需要があるのだろうか。
 次はえーと、ちょっと一夜漬け的な小田急ネタの人だったが不合格したかな。それで、次は星野卓也というピン芸人。スケッチブックを使って駅名ネタ。しかし、それよりもネタ後の有無をいわさぬ駅名しりとりが圧巻であった。最後に出てきたのはななめ45°という三人組。ネタ自体の電車濃度は低かったけれど、鉄ちゃんである父親に鍛えられたエピソードは笑えた。駅のホーム気分の家に住む、なんてのは面白い。
 そんなわけで、何か輪を広げつつある電車の世界。実は今回、個人的にツボだったのは、駅員姿できめた原田芳雄の大きな写真が飾られていたことだった。何せ最近見た『ツィゴイネルワイゼン』(id:goldhead:20051227#p2)の狂気の演技が記憶に色濃いだけに、そのギャップにやられたのであった。