メジロマックイーン死す

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GI4勝し、種牡馬として活躍していたメジロマックイーンが3日午後5時15分、繋用先の北海道・浦河町社台スタリオンステーション荻伏で心不全のため急死。19歳だった。

 メジロマックイーンの現役時代は、俺の競馬紀元前だ。しかし、俺はマックイーンをこの目で見たことがある。昔、北海道の牧場巡りなどしたことがあって、そこで見たのだ。巨体だったと思う。そう、大きな馬だったという印象がある。「種馬は太るからね」、「白は膨張色だからね」と、片づけたくないのは競馬ファンなら当然だろう。もちろん、「これが親子三代の天皇賞馬が醸しだす威厳か!」とひれ伏したりするわけだ。
 そのメジロの血脈、メジロアサマメジロティターンと紡がれてきた歴史がどうなるのかはわからない。もう、こんな異系ステイヤーのラインは途絶えるのかもしれない。シンザンの血も途絶えるし、ノーザンテーストの血も途絶えることもあろう。けれど、その偉業も記録も記憶も語り継ぐことで途絶えない。この日本の競馬が軽薄なスプリント色に塗り替えられようとも、そのことは伝わらなければならない。合掌。