長距離走者アイポッパー、急死す

JRAは27日、07年阪神大賞典(GII)を勝ったアイポッパー(牡8、栗東・清水出美厩舎)が右後肢蹄葉炎を発症し、宮城県の山元トレーニングセンターに放牧されていたが、26日に安楽死の処置がとられたと発表した。

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 デルタブルースがいて、ポップロックがいて、トウカイトリックがいて、アイポッパーがいる。チャクラなんかもいて、最後にファストタテヤマが突っ込んでくる。ここで会ったが100戦目、何万メートル一緒に走ったかわかんねえけど、俺は絶対にバテねえよ、若いのには負けないよって、そんな連中。ここは俺らの縄張りだぜって、そんな連中(でも、ディープインパクトにはちぎられる)。時代遅れだとか、高速馬場とかいまいちわかんねぇけど、そこに長距離戦があるかぎり、走ることをやめないステイヤーの仲間たち。春の天皇賞が一年の晴れ舞台で、その後はヨーロッパの超長距離戦に挑んでみたり、オーストラリアまで出かけて日本の続きをするやつもいる。種牡馬になったところで明るい話もないらしい。ロング・ロング・ディスタンスを、時間をかけて走りつづける連中、いつも馬柱に名前があって、取捨の選択上に浮かんでくる連中。俺はお前らが好きだ、ステイヤーの仲間たち。さらばアイポッパー、お前が死んでもステイヤーたちは走りつづける。ステイヤーたちは死なない。だから安心して、天国でライスシャワーあたりに挑戦してみてくれ。そのレースにゴールはないから、相手がバテるまで走り続けたっていいんだぜ。