欠けてしまった俺の奥歯よ

goldhead2006-07-03

 氷を噛んだらガキンという感触。右下の奥歯に違和感。しかし、俺の奥歯は元より違和感そのもの。今年のいつだったか(確認できるかぎりでは今年の三月にはid:goldhead:20060317#p1)、詰め物が取れ、さらに多少欠いたのを放置しているから。だから、ちょっと氷のかけらがはまり込んだくらいに思った。でも、口の中に固いもの、溶けないもの。吐き出すと、奥歯四分の一くらい。舌を右奥歯に派遣。返ってきた答えは「思いっきり欠けています」。歯医者には死んでも行きたくない。行きたくないったら行きたくない。なのになぜ、こんなに、嫌な汗が止まらないの? ああ、でも歯医者には行かないから、歯磨きとキシリトールのガムで治すから。治してみせるから。
 ……などと意気込んでいたが、鏡で奥歯をのぞくと「悪化した症例」そのもの。真っ黒でぼろぼろ。でも、真っ黒なのは虫歯ではない。詰め物、処置跡。高校の頃の歯科検診、もうろくしたように見える歯科医が、一番等級のすごい虫歯と診断された。が、歯医者に行ったら、別の、軽いところを治療された。ああ、思えば歯科医にはそれ以来行ってない。十年以上だ。
 とはいえ、やはり、これはどうにかした方がいいのではないのか、と。そこで、ちょっと関内あたりの歯医者について調べてみる。やたら多いという印象だし、何か情報はあるだろう。
http://www.denternet.jp/link.htm?prf=14&gun=4
 そこで見つけたのがこのページ。ううむ、やはり最近の歯医者はいい感じになっているという話は本当のようだ。痛くないというのもちらほら。これなら、ちょっと行ってみてもいいかな。でも、みんなやたらほめ過ぎだよな。と、ページの下の方に「ブラック情報」ページを発見。
http://www.denternet.jp/link.htm?mod2=blkden&prf=14
 うわあ、やっぱりそうだった。歯医者ってのはこういうもんだわな。俺などの場合、社会の下流下層の負け組人間なので、保険外治療などできるはずもない。しかし、俺の歯並びその他は相当に悪い。きっと、いろいろすすめてくるのだろう。それに対して俺が「あの、お金ありませんので、普通ので」などと言おうものなら態度を一変。「貧乏人は自分でペンチで引っこ抜いておけ」という勢いでいい加減な治療、ついでにわざとばい菌でも仕込んでおいて、また来させて搾り取ろうという算段。あるいは、こっちが治療台の上で緊張して身動き取れず何もできないのをいいことに、勝手に削ったり塗ったりして請求三十万円、とかいうことになるわけだ。ああ恐ろしい、恐ろしい。幼い時分、治療をいやがる俺をハンニバル・レクターのようにがんじがらめにした歯科の本質というのがこれだ。歯の痛みをどうにかしたいという人間の切なる願いをいいように食い荒らして、金をもうけ、その金で高級外車を乗り回したり、美人の助手と不倫しまくっている。ああ、あやうくこの世の闇社会に金を流すところだった。くわばらくわばら。