底知れぬ色調補正

 プロのカメラマンがウン十万するプロ用のデジタル一眼レフで撮ったというのに、やたらと赤みがかったものばかり。これはおかしいと問い合わせてみれば、料理のブツ撮りをした設定のまま景色を撮ってしまったかもしれないなどと不安なことをいう。デジタル化失敗の人だろうか。ええいそれでも撮り直しの時間などないと、Photoshopでざくざく修正、ガリガリ補正、EPS保存。こういうとき、細部ががつんと飛んでしまったりして気になったりするも、実際に使用するサイズが三センチ×四センチなどであれば、勝手に潰れるところ。細部は必要ない、なんとなくの色合い重視、それでよろし。だいたい、見る環境によってどうなるかわからないデジタルデータそのものなど、未現像のフィルムと一緒。出力してみてナンボじゃないか。ただ、A4全面くらいになるとさすがに手に負えない。無加工のJPGファイル(RAW?ナニソレ)を印刷屋さん任せとあいなる。期待してるぜ職人芸。……というわけで、こんな感じのが底辺のDTP現場。カラーマネジメント? ナニソレ? 色校見て「もっと濃く」とか指示すりゃいいでしょ。