俺も物好きだ。前と同じく亀田記事の誘い文句と合併号のお得さ(本当に得なのかどうか知らないが)にひかれて、週刊文春を買ってしまった。買ってしまってよかったと思うのは、高島俊男の「お言葉ですが…」の最終回を読めたことだ。俺が親の買うこの雑誌を読んでいたころには、楽しみな連載の一つだった。今回触れられている「加藤隼戦闘隊」の赤鷲問題などなつかしい。
他に特集されていたのは「あの人は今」的な記事。この日記にも、一週間に二、三回「永田寿康は今」みたいな検索で来られる方があるが、その永田元議員の今についても記事があった。それによれば、議員辞職後にいったん九州の実家に家族ごと移り、親の病院の手伝いなどしていた。その後、千葉の自宅に戻っている。今後政界に復帰する意志はあるんだかないんだか、また、周りの反応もはかりかねているとかで、直撃にも「白紙です」。‘民主党関係者’によれば、絶対に候補にはしない予定だとか。あ、でも、今具体的に千葉で何してるのかはわからんな。書いてあったかな。忘れてしまった。まあ、実家が金持ちだから、働かなくたって暮らしていけるんだろう。うらやましい。
で、巻頭を飾ったのは亀田興毅の話題。対戦相手のランダエタのインタビューを取っていて、曰く「彼はイノセント」。‘ベイビー’にイノセントと言われるとはどこまで純真無垢、どこまでタブラ・ラサという話。しかし、これには俺もやや同感なのである。もっとも、ランダエタにしてみれば、ボクシングのテクニック上のことも含めたのかもしれないが。足を使わずジャブも使わないのがイノセント、というのは、直球以外は卑怯、みたいな発想かな。まあいいや。
それで、さらに協栄の毒入りオレンジの話を持ち出し(文春対協栄も歴史と伝統なのですね)、渡嘉敷勝男の擁護をあげつらってみたり、疑惑の韓国人ジャッジに触れてみたり、裏社会との話をつついてみたり。そのあたりは、まあ特に目新しい話はなかったような。
まあ、そんなところか。正直「たまには買ってみよう」とは思えなかった。俺は中学入ったころから十年近く週刊文春、新潮、朝日を毎週読んできたが、今の文春はあまり面白くないのだ。これは、雑誌が変わったのか、俺が変わったのかはわからない。