ああ、ロンシャン

http://www.nikkansports.com/race/horseracing/arc/p-rc-tp0-20060928-96457.html

 シャンティーの馬場に立つと、池江泰郎師は思い出す人がいる。故野平祐二氏だ。「ディープインパクト凱旋門賞を使うって聞いたら、祐ちゃんすぐに飛んで来ただろうな」。

 俺のような一介の馬券ファン、しかも若造が、ディープが凱旋門賞を使うって聞いて思い出したのも、‘ミスター競馬’だった。なぜだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20060508#p3

 ロンシャンと言うと、故・野平祐二調教師のドキュメンタリを思い出す。彼はロンシャンの馬場を歩きながら「生まれ変わっても騎手になりたい」と言った。日本競馬のいろいろのホースマンたちの今や昔のいろいろの思いを乗せて、ゆけ、ディープ。

 もう数日後。楽しみなような楽しみでないような。見たいような見たくないような。不思議な気分だ。日本競馬の結晶ともいえる存在が、欧州最高峰に挑み、どうなるのか。いろいろの条件が組み合わさった上での、ただの一回こっきりのレース。やり直しのきかない、ただの一回。いろいろのものが凝縮されたたった一回のレース。祐ちゃんだってスピードシンボリだって飛んできて見守る。俺も応援するしかない。力を出し切れますように、幸運がありますように。