http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20061006-99917.html
いて「馬の状態を見てからだが、オーナーと相談してジャパンCか有馬記念のどちらにするか決めたい。状態次第では両方使うこともある」
俺はてっきり、JCと有馬、両方使うのが既定路線というか、決定事項だと思いこんでいた。そのための凱旋門賞ぶっつけだったんだろうと。遠征二戦+JCor有馬ではなく、遠征一戦+JC&有馬だろうと。あるいは競馬会の意向もあるんじゃないかと。もちろん、馬の状態次第なのは言うまでもないけれど、そういうローテで行くんだろうと。
でもなんだ、タップダンスシチーの二回目の、いや、三回目の有馬など考えれば、遠征の疲れが軽く抜けるわけではないのかもしれない。こうなると惜しいのは、と、特にディープインパクトびいきでない俺が言うのもなんだけれど、去年どちらも勝っていないことだ。去年どちらか勝っていれば、今年どちらか一つという余裕もあろうか。去年の選択はどうか、と言い出してもきりがなくて、もしも両方使っていたら、今春の天皇賞と宝塚記念、そして凱旋門賞チャレンジがなかった可能性だってあるし。
それにしてもなんだろう、オグリキャップってのは。毎日王冠→天皇賞・秋→マイルチャンピオンシップ→ジャパンカップ→有馬記念。時代が違うといえばそれまでだけれど、今こんな使われ方するG1馬がいたら、なんと言われることだろうか。でもその担当は、今さら言うまでもなくディープの池江泰郎師の実兄池江敏郎厩務員で、縁がないわけでもない。
でもまあ、ともかくディープはディープ。五冠達成した陣営の判断に疑問を差し挾むのも個人的には控えたいし、これから七冠を目指すもよし、世界制霸を目指すもよし、引退させて種馬入りさせても……まあいいか、俺はともかく、競馬をやっていて滅多に目にできない馬を見ているという、そういう思いを大切にしたいと思う。あえて大切にしよう意識するあたり、どこか乗りきれていない節があるのかもしれないけれど、それはそれ。個人的名馬は個人的名馬、時代の名馬は時代の名馬。