紀香を位置づけて

http://www.nikkansports.com/entertainment/p-et-tp0-20061116-117519.html

 女優藤原紀香(35)が来年早々にも婚姻届を提出し、故郷兵庫県内の神社で挙式することが15日、分かった。相手は、紀香と同じ兵庫出身のお笑いタレント陣内智則(32)。

 私がこの記事を見たのは、神奈川新聞の片隅のベタ記事。はじめ、なんだかよく飲み込めなかった。それは私が「59番目のプロポーズ」というドラマをまったく知らなかったこともあるけれど、藤原紀香さん自体がよくわからないところにいるような気がしているからだった。写真による国際活動の紀香先生、あいかわらずK-1での紀香先生、そして、政界進出まで噂される紀香先生、でも、テレビで一番見るのはレオパレスのCFで踊りまくる紀香先生。それが、陣内智則と結婚というのは、どうにも整理がつかなかったのだ。
 こんなとき思うのは、預言者の不在。こういう事象を解き明かしてくれる預言者の不在だ。その預言者の名は、ナンシー関ナンシー関は、人気者や悪者を別の視点から解説してくれた。しかし、彼女の真価がさらに発揮されたのは、別のところだ。人気者でも悪者でもない、微妙なポジションにいる人を指摘し、解き明かそうとしてくれたのだ。たとえば、藤原紀香―この日記を検索してみたら、やはり藤原紀香について述べたところにナンシーの名がある(id:goldhead:20050819#p2)―の今も、ナンシーだったらどう書いただろう、彫っただろう。でも、もうナンシーはいないのだ。日々生きる私たちそれぞれ、ナンシーの視点、視座のかけらをもって、世を眺めていくことが大切なのだ。そんな必要があるかどうかは知らないけれど。
 ところで、陣内智則について。

しかもお相手は、関西でこそ売れっ子だが、全国的にはまだ知名度の低い陣内智則

 これってどうなんだろう。そりゃ私だって陣内さんのことをどれだけ知っているかといえばあやしい。今田と東野の番組とかで、作り込まれたネタとは別に、けっこうな天然ボケだと聞いたことがあるくらい。でも、あまり熱心にお笑い番組を追っているわけでもない私でも知っているのだ。知名度という点では、けっこう知られているんじゃないのかしらん。それとも、関西で有名で、関東者の自分が知っているからといって全国区と思うのは、ちょっとしたおごりなのだろうか。

追記:なんや紀香ブログで否定て。わしが読んだのは東スポやのうて神奈川新聞やぞ。なんもかんもシンジラレナーイ。