ディープインパクト失格確定についてとりあえずメモ

http://www.jra.go.jp/news/200611/111610.html

このようにイプラトロピウム陽性の原因が特定されない状況の中で、池江泰郎調教師は、日本人獣医師と担当きゅう務員から「5日間の吸入治療中、ディープインパクトが暴れた際にディープインパクトに装着したマスクから容器が外れ、霧状化したイプラトロピウムが馬房床に噴霧したことが、2回あった。」と薬物検出後に報告を受けた。

 気管支の疾患はフランスに行って出た突発的なもの。イプラトロピウムはフランス人医師の処方。使用期間自体に問題はなかったが、馬房内に噴霧したアクシデントがあった。ディープインパクトがその薬の付いたついた藁などを食べてしまい、結果として体内に残留した。このアクシデントについて池江泰郎師が知ったのは、検出後。
 ……というのが公式発表の大まかなところか。ふーん、薬剤噴霧のアクシデントか。俺の、あくまで第一印象、この発表を否定する材料はいっさい持ち合わせていない、その上での印象、あんまり「シンジラレナーイ」。馬はデリケートだし、ましてや大レース前、薬まみれになったら、すぐに寝わらとか入れ替えるんじゃないのか。入れ替えるほど、たいした量じゃないというのなら、そんな微量なものが検出されるのか、と。でも、このあたり、調教師の沈黙の長さや、引退発表のごたごたなど、なにか疑心暗鬼で物事を見ている、それが大きいとは自分でもわかる。
 ただ、こんな陰謀論好きの俺でも、非競馬ファンに間違ってほしくないのは、この件がドーピングではないということ。筋肉増強剤や興奮剤ならともかく、検出されたのはあくまで治療薬。ただ、たとえ風邪薬であれ、レース時に体内に残留していてはいけなかった。フランスはそういうルール。
 とはいえ、前述した一連のあれやこれやから、すっきりとした空気はないし、それは非ファンにも伝わるはず。うーん、なにか胸のつかえがとれない。よし、イプラトロピウムでも吸うか……って、まあ、もうちょっと詳しい話が出て、識者たち(とはいえ競馬サークル内マスコミに真相究明は無理だけど。でも、サークル外になると取材源や基礎知識などあやしいもの。いろいろなジャンルで共通の問題か)の見解など見てから、自分なりに考えてみようか。考えてみたところで、どうにもならんけどな。