今回で四回目を数えたこの番組、前々から「きっと面白いのだろう」とか思いながら、見たのは昨夜が最初であった。うまいことテレビの前に居なかったりしたんだろうな。で、人間(と一般化していいのかわからないが)妙なもので、‘すっぱいぶどう’じゃないけれど、ここまできたら見なくてもいいかな、なんて考えが頭をよぎったりして、それでもまあ、ちょうどテレビの前に居たわけで、結局最後まで見てしまった。
いや、少し想像していたのと違うのは、案外ラフに進んでいくのだな、ということ。もうちょっと一人ずつじっくりと一人語りさせられるのかと思っていた。しかし、それではすべらない話もすべってしまうか。有田哲平が「前フリ」を要望したように、ある程度の流れがなきゃやりにくいか。サイコロが揺れている間に「スガ君」言い始めるような人もいたけれど(次長課長河本)。
一番おもしろかった話はなんだろうな。おぎやはぎのメガネ(どっちもか)が暴露した「人力舎は月一千万以上稼ぐタレントのマネージメントがわからないから、辞めさせる」ってのは好きだったな。ちなみに今、どんなタレントが居るんだろう。こんな感じ(http://www.p-jinriki.com/riki/profile.html)か。このうち誰かが移籍したら、月一千万オーバーということか。ホントかどうかは知らんが。
千原ジュニアの板尾創路エピソードは、たしかテレビブロスの連載で見たと思う。このあたりも、ハズレが許されないこの番組ならではであろうか。他にも芸人エピソードはあったな。陣内智則が天然キャラだとは知らなかった。キム兄さんのブチキレ話はいくつか聞いたような気がする。その場に居たもの同士だが、元コンビのほっしゃん。と宮川大輔の「おじいちゃんの形見」の話は、なんというかそういうのってあるよな、という感じ。
時間帯だけに下ネタもいくつか。ケンドーコバヤシが父親に「おっ」と言わせた新テクニックはいかなるものだったか。そして、カウパー氏腺液を巻き取って回収したバッファロー吾郎・木村の話か。バッファロー吾郎については以前アメトーク(http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20051025#p2)で見たが、やはり何というか芸人内で一目おかれる存在なのかもしれない。
- 閑話開始
爆笑問題のインターネット検索を使った番組で、たぶんほっしゃん。が次のようなことを話していた。志村けんの「アイーン」の「アイーン」という擬音(?)は、バッファロー吾郎・木村が命名者であると。何か関西の番組で、いろいろなものに擬音をつけるというコーナーがあり、そこであの志村のアクションに「アイーン」を当てた。それがナインティナインの岡村隆史経由で志村本人に伝わったという。真偽は確かめようがないけれど。- 閑話の閑話開始
同じ番組で次長課長の河本が明かしていたが、「オマエに食わせるタンメンはねぇ!」のギャグは、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」(スペシャルが楽しみ。明日か)の二巡目にあたって、即興で考えついたものだという。俺は、モノマネの究極のところは、そのものよりもウソのそのものらしさを出すところにあると思うので、これはいい話を聞いたと思った。例えば、コージー富田の「一度でいいから見てみたい、女房がへそくり隠すとこ。歌丸です」なども、その言葉自体は富田のオリジナルだったかと思う。 - 閑話の閑話休題
- 閑話の閑話開始
- 閑話休題
というわけで、あっという間の一時間。何より感じたのは、あたたかい空気だ。みんなが他の人の話に笑ってやろうという空気である。そりゃ「すべらない話」ばかり持ち寄ってるんだから、話は面白いはずだが、やはり「自分も同じ目に遭ったら」といったところだろうか。そうでなくとも松本人志はゲラの傾向があるけれど。まあ、ともかく、レギュラー番組にはなりにくそうだけど、次も縁があれば見てみたいと思った次第だ。