ザ・ドリームマッチ09は神懸かり的に良かった

○キーボードで打ちたいところだが、新鮮なうちにメモしたい。

○全組すべらなかった、と思う。三時間とは思えない完成度。……などと指摘するのは野暮なのかどうかなど、二年ぶりくらいに見る(※この日記には2005年の記述があった)のでわからんが、ともかくフィーリングカップルから外れなし。

内村光良登場。ダウンタウンと絡む。夢で逢えたらにギリギリひっかかる世代としては、もう。

○というか、例えば「好きなお笑い芸人は?」と質問されれば、「ガリガリガリクソン」と答える俺だけど、その背後には「言うまでもないじゃん」という無数の、前提の芸人がいる。ダウンタウンとんねるずウッチャンナンチャン、今田や東野や板尾に、ビッグ3にミドル3、ナイナイ以下とぶくすり組に爆笑問題、それに……、と挙げていくとキリないが、ともかく最初の三者の全盛期に小中学生だったものとして、もうその辺はスペシャルなのだ、俺には。

○そういうわけで、松本人志内村光良カップル(変な呼び方だな)というのは、文字通りドリームであって、ジュンジュワーなのである。
○しかしなんだ、もうこのあたりのメンバーの貪欲さというか、狡っ辛さというのか、そういうのを感じた。大声出して、下ネタでも裸でも何でも繰り出してくる。このあたりが、売れる芸人の強さか、などと。刃牙の猪狩みてえな。

○吉田・天野。あえてぶつぶつなどを封印して、スタンダードに漫才。少し冗長なとこもあったが、なかなか。

○竹若・日村。キングオブコント組。ベースは完全にバッファロー吾郎。テロップでコミックコントとあったが、キングオブコントのときに俺が「ごっこあそび的」と書いたあれのことだろうか。というか、永田寿康自殺のテロップが、「死んだ」という台詞に被って驚く(永田元議員の未遂報道)。「森の動物たちに」あたりの、ふとメタに滑り込む感じが好き。もしキングオブコントバッファロー吾郎の二本目がこ9

※時間切れにより中断 あとで書く


のネタだったら、一本目との流れから、「バナナマンの勝ちじゃねえの」ということもなかっただろう。

○設楽・蛍原。大きな化学反応のような衝撃はないけれども、ひょっとすると「今回限りでは惜しいのでは」と思った一番手かも。コントする設楽の安心感に、蛍原のキャラと巧者っぷり。ネタも下品でよかった。

○大竹・小杉。これが大竹ワールドというものか。カルタのくだりとか、すごい好き。そして小杉のキャラと素早い切り返し。この組み合わせはよかった。今回笑った中の、上位。
○河本・木本。河本中心のコント。河本らしさはいきただろうか。関係ないが、セットの品川家というのは、おしゃべりクソ野郎と関係あるのだろうか、たぶんない。

○ナベアツ・木村。オモシロクナールの効き具合に注目といったところ。ネタは輪ゴムもの(そんなジャンルあるかしらん)。ナベアツのコントは初めて見たかも。

○松本・内村。ヘッドホンで聴いていたが、本当に声が出ていた。それでもって、レジェンド超人へのリスペクトとノスタルジーに終わらない出来。しかし、いきなり半ケツから入って最後の仕掛けまで、本当に貪欲やなあ。浜田に言わせれば、「おまえらはホンマに汚いなあ〜」というあたり。いいなあ。

○木下・三村。今回の番組を通して事故らしい事故は、「サムライワールド」だけだろうか。即興ものとしては、こういう危うさも面白いと思うは。あとは怒られたあとの木下という定番(たぶん)に、意外に耐える腹筋、すごい汗など、なんか好きだわ。

○井上・ウド鈴木。大穴で激走という感じ。井上の猛獣を御する雰囲気がよすぎる。「にんげん、こわい、おれいたら、みんなに、めいわくかける」。もちろんウドも、本物の天然らしさを発揮。今年は野性爆弾とキャンサーから笑いはじめたが、やはりウドはすごい。ボキャ天のとき少し被ってるかと思ったっけな。どうだったかな。まあともかく、このトリはよかった。このトリでよかった。たぶん、最後に松本内村がくるよりも。

……というわけで、組み合わせの妙とともに、やっぱり売れて、そのポジションを守ってる連中は強い、というようなことを再確認したというところ。数日前に、昨年度M-1組を集めて、合同コント対抗戦みてえのやってたけど、やはりまだ桁が違う。そしてまた、リンカーンに内村でも加えて、もっとコント見られたらなあ、とか。なんか、浜田もすごくやりたそうに見えたぜ。


※追記/ウド鈴木ベイスターズの帽子には、鈴木尚典に対して含むところがあるのだろうか。


※追記2/あら、宮迫博之・ホリケンの感想忘れてるじゃねえの。この文字数だとケータイからの編集はCD-R的にしかできん(メール投稿で追記のみ)から面倒だわ。

○宮迫・ホリケン。前にも書いたが、ネプチューンほど昔と今で好き嫌いが入れ替わったお笑い芸人はいない。その中でも、とくにホリケン。今回のネタで、さらにその思いは強くなった。こいつのあっち側感はたまらん。でも、今回の‘ツッコミ’なんか、すげえうまいような。で、それにぴったりの相方、宮迫。キレつつ、なだめつつの立場が絶妙。こりゃあ笑ったわ。今回、もしも審査するとかいうことになれば、レジェンドはレジェンドとして、ここに一票かなというところ。


※追記3/物まね番組でシャネルズ。田代まさし役がおる。これはありなのか。あと、藤岡藤巻の物まねの無駄なハイレベルさに、よいマージナルを感じた。まったく関係ないけど、と。