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映画「櫻の園」が大コケ、1館あたりの興行収入はわずか25万円。
映画「櫻の園」が大コケ、1館あたりの興行収入はわずか25万円。 | Narinari.com
いや、興行収入だけで映画を論じるわけにはいかない。未見の映画であればなおさらだ。ただ、ここまで特殊な結果が出た興行収入が、中身と無縁と言い切るのにも勇気が必要といえるかもしれない。おそらく、旧作のファンを映画館に呼ぶようなものではないのではないか、という推測くらいはしてもいいような気がする。少なくとも俺は、なにがなんでも映画館で観よう、という気はおこらなかった。宣伝や、評判を読んで、そう思った。リメークの話を知ったときは動揺したのだけれども。たぶん、いずれ、DVDかなにかで見るとは思う。
と、それはそうと、1990年版だ。「マイ心の映画ベスト10の上位3位までに入る映画、すなわちベスト3」と書いたとおりの映画だ。ただ、同じような扱いであった『1999年の夏休み』を久方ぶりに観てどう思ったか。ベスト3からこぼれ落ちて、別の箱にしまわれたのだ。なのでまた、このたび旧作を観ることになって、あるいはリメーク版を観て失望するような気になるかもしらん。俺が悪くリメークされている可能性もある。
が、そんなのは杞憂であった。これはよい映画だ。圧倒的によい映画だ。俺は大好きだ。俺のマイ心の映画ベストワンだ。暫定王者だ。どこもかしこもつみきみほもすばらしい。配役がビシッとしている。何気ない、無駄なおしゃべりの洪水がきらきらかがやいている。たった一点気になるところがあるとすれば、他校不良生徒の不良ファッションの古くささくらいであって、まあそんなものとりたててどうということでもない。いやはや、いいよ、まったく、あの記念撮影のシーンのよさって、あるか? つみきみほの表情ったらあるか? いいよなあ、いい、いい。よい、好きよ、好き。大好き。うれしい。
というわけで、まったくこれはいいんじゃねえのと、そう思ったわけであって、ともかくまったく、いやあ、たまたま深夜テレビで放送していたのを見つけた中学生の俺は、非常によい仕事をしたといえるのであった。おしまい。
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- 作者: 吉田秋生
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