ジャパンカップは厳しい

goldhead2006-11-21

http://keiba.yahoo.co.jp/scores/2006/05/05/08/10/regist.html
 現状の実力を考えれば、一頭とび抜けている馬がいる。ユキノサンロイヤルだ。
 ……などと、俺としては現実から目をそらしたくなるレースなのだ、今年のジャパンカップは。日本の大将格二頭、おそらくまともに走れば文句ないディープインパクトハーツクライに不安があるからだ。ディープは言うまでもなく、凱旋門賞後のごたごただ。勝負事にこういうのはいい結果をなかなかもたらさない。人の動揺は馬にも伝わる。何より、これほどの馬の負の力は侮れない。そして、ハーツクライ。休み明けという一般的な懸念(まあ、それほど苦にしないタイプかもしれないが)もあるが、何よりノド鳴りの告白。調教で影響がないとしても、果たして本番でどうかとなるとわかりはしない。たといディープよりハーツ、と信じる人がいても、なかなか大枚はたきにくい状況ではないだろうか。あと、いずれも海外遠征帰り。海外遠征当たり前だけれど、これにいい印象はない。
 むろん、いずれも杞憂に終わる可能性はある。ディープにまつわるごたごただって、馬の耳には東風、まったく関係ないかもしれない。ハーツだって、調教師が出走できると踏んでこその告白、ルメールが「ノイズ、ノイズ」言わなければ、普通に出てきていた可能性だってある。
 が、俺は気にしてしまう。と、同時に「お金もうけしたい」という邪心が澎湃と湧き出てくる。となると、この二強を本命にしない。少なくとも、どちらかは消える、と思いたい。
 では、欧州年度代表馬の女傑ウィジャボード。これはあっても全く不思議ではない。鞍上はデットーリ。やばい。あと、このレース二着の実績があるコスモバルク。また、忘れかけられているならば、後方のマーク合戦を尻目に、なんていうのはどうか。忘れちゃいけないといえば、今年の二冠馬メイショウサムソン。前走だけでそんなに評価が下げられようか。たしかに格下に負けたのは否めないが、何せあの異常な超高速馬場。今の東京に一雨でもあれば、あるいは。それに、同じく三歳のフサイチパンドラ。前走の勝利こそ棚ぼた的ではあるが、上位高レベル拮抗の三歳牝馬路線のトップクラス。斤量差あって簡単に見切れるものとも思えない。
 ……ああ、なんだ、けっこう楽しみな面子ではないか。でも、やはりディープ、ハーツの扱いに苦しむ。単純能力の比較という単純な発想が競馬にあり得るかわからぬが、そのあたりでこの二頭が抜けていないとはいえないのだ。しかし、馬券的妙味も追いたい。しかし、どこから追っていいか決めかねる。おまけに、やはり能力で抜けた二頭がいるのだ。ほんとうにどうしていいのやら、見当がつかない。