不二家不祥事問題の本質について

 連日のようにニュースやワイドショーのトップを飾っている不二家の問題。老舖企業が長年の慣習にあぐらをかいて隙を見せ、risk managementに失敗しただけの話……と単に捉えてよいのだろうか。背景にそれ以上の何かはないだろうか。
 一つには、インサイダー取引的な仕手戦という見方もできるだろう。急激な株価の乱高下は、それを食い物にする者にとってはかっこうの餌だ。グリコ森永事件でも株目当てであったというような噂は根強く残っている。
 あるいは、もっと直接的にメディアの利益追求という線も考えられる。マスメディアが不二家を叩くことによって、何を得られるのか。彼らが得たいのは広告収入である。この件で、誰が広告を出そうと思いますか? 業界第一位のヤマザキや、二位のコージーコーナー(ちょっと意外に思いません?)など。食を扱う業界、大小を問わずこの不二家程度の問題、つつけば出てくるに違いない。そのときものをいうのが、どれだけメディアに金をながしているかということ。三菱の不祥事は大きな不祥事、トヨタの不祥事は小さな不祥事。一時期、ニュースやワイドショーの人気素材であったサラ金の取り立てやパチンコ依存症はどうなったのか。サラ金・パチンコ業界→広告費→マスコミを支配、という図式はよく言われるが、ひっくり返せばマスコミがそういった業界の弱みをつつき、金を吐き出させているとも取れる。マイルドなやくざ、あるいは‘マスゴミ’などという品のないそしりも免れない。
 が、しかし、私はこの件に関して上のような陰謀論はとらない。こんなのは、とるにたらない陰謀だ。もっとはるかに大きな陰謀が隠されていると主張する。次の記事の写真を見てもらいたい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070116-00000001-maip-soci.view-000
 お気づきだろうか、この藤井林太郎社長のメガネがおしゃれであることに。ポイントはブリッジ部分で、上リムと下リムが合流せず、そのまま左右で繋がっているのだ。これ、正面から見るとあまりメガネが目立たず、フルリムでありながら、ツーポイント(縁なし)のような開放感がある。
 そして、このメガネ紳士に対し、「こんなおしゃれメガネを放っておくわけにはいかない」と考える大きな力が働いてもおかしくはないわけである。ずばり、コンタクトレンズ派とレーシック手術派が手を握って巻き起こしたのが今回の事件。再雇用されたパートタイマーもすでに老後のレンズを保証されていたに違いない。つまり、二時間を超える異例の会見こそは、この陰謀を察知した社長が世に訴えるための手段。長時間見ているうちに、「はじめは天才バカボンのおまわりさんみたいに見えたが、案外かっこいいぞ……」と思いはじめる人が出てきてもおかしくはない。……え、そんなおかしな話があるかって? いやいや、おk……、だけに、……おあとが……(略)。
*俺の中でおしゃれメガネ紳士といえば武見敬三。武見議員にスキャンダルが持ち上がれば、それも陰謀を疑うべきだ。
http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20050330#p2