みのもんたの歩く町

 今朝もまたテレビのチャンネルをがちゃがちゃ変えていたら、みの御大が雪の町を歩いていた。この番組お得意の夕張市だ。
 みのは歩く。人は集まらない。その光景が少し不思議なものに見えた。町をみのが歩けば、オバサン無双状態、いや、老若男女問わず雲霞の如く集まってきて、それをズバズバ斬って捨てるみのもんたとなるはずだろう。それが、さすがに夕張、静かなものだ。……というのも演出かもしれないが、いや、しかし、どちらかといえばリアルに人がいないのだという雰囲気はある。ただ、店に訪れるあたりは仕込みくさいが。
 掛け値なしにガチっぽかったのは、昨夜のテレビ東京だ。一般人の大晦日を紹介するドキュメンタリだったのだが、ヨネスケは置いといて東京で独り暮らし、故郷に帰らない人を紹介する方。リポーターの男が部屋を訪ね、「……という番組でおうかがいしている俳優の●●ですが」、と言ったときの相手の反応の薄さ。これはシュートだった。というか、俺も●●さんを知らないし、名前も覚えていないのだから●●なのだけれど。
 なんの話だったか。夕張の話か。こんなサイトの話をちらほら目にする。「夕張市成人祭 〜マスコミが報道しない真実」〜http://www.geocities.co.jp/yubariseijin/。これが案外信じられていて、いわゆる‘マスゴミ’批判をする人も少なからずいるというに多少おどろく。あまりにもネットの情報に対して、信用のハードルが低すぎるのではないかと。
 ……などと書くと、俺はこれを信じていない派に分類されてしまうかもしれないが、まあそれでも構わないが、実際のところは「判断できない」派だ。一応内容は細かいし、信じたくなるような話ではある。ただ、その文章でマスコミが作りたかったとされる美談のように、その文章自体がネットの美談、マスコミの書かない真実、偽善の虚偽を暴く真実として美味すぎる。そんなに世の中美味しい話があるだろうか。それに、書き手が身元を明かしていないどころか、サイト主やブロガーとしての一貫性すらない。情報の信用度としてはまだ不十分すぎる。
 しかし一方で、TBSのやりそうなこととしては十分のリアリティがあるし、一からでっちあげるには面倒くさそうなこと。わざわざそんな釣りをする人がいるだろうか。前にいたような気がするけど。
 というわけで、いずれにせよ、これだけで何が判断できるのか、というのが俺の判断。こんな少ない情報で博打するほど競馬ファンは甘くないぜってところ。下手にデータ見ないで騎手の名前だけで買った方が当たる俺が言っても仕方ないってところ。というか、俺はみのもんたが歩ける町について書いていたのに、というところ。