一つにならなかった白球の残像

http://www.sponichi.co.jp/osaka/ser2/200702/09/ser2202470.html

 対戦した井生が脱帽した。「ボールの分身が残像のように見えた。球がいくつも重なって、とりあえず真ん中を打て、という感じだった」。

 デブだ飲酒投法だとネタを提供してくれるジャレッド・フェルナンデス。それでもって井生を脱帽させる(どのくらいの物差しなのかわからんが)のだから、期待はふくらむばかりだ。
 しかしまあ、ナックルボーラーってのはいいな。こう、なにかのゲームで言えば、スタンダードなパラメータ数値は低いけれど、なにか特殊能力があるタイプという感じで。こういう選手はなかなか得がたいもんだし、見る方としてもとても興味深い。このフェルナンデスについては、カープがメディアに取り上げられるネタにもなっているし、チームにとってもムードメーカー的な役割があるだろう。
 とはいえ、このまま通用してくれればいいが……という悲観の発想がないわけでもない。単に見送っていたら四球の山、あるいは鈍そうな動きを狙ってバント攻撃。塁に出られたら走られ放題で、結局ワイルドピッチで走者生還とか。いや、いや、今からそんなに具体的に悲しくなってどうする。今年のカープは三位には躍進できるぜ!