一つにならなかった志の記録 その2

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070209-00000060-jij-pol

 宮崎県の副知事人事で、東国原英夫知事が就任を要請していた元経済産業省課長の持永哲志氏(46)の起用を断念したことが9日分かった。

 敗軍の将を起用するかというような発想、賛否両論や権謀術数渦巻く話ではあったと思う。そればっかりは、起用してみてどうかという話で、それ自体でどうこう判断するには難しいように感じられたが、結局流れた。
 流れた背景にはいろいろあるのだろうけど、おれには一つ気になったことがあった。そのまんま東の記者会見での発言の一つ。マスコミのアホな質問(……あるいはわざとキレさせようとしていたのではないか。新聞、あるいは地方紙といえば、かなり反与党的色合いが濃く感じられる話も多いが、どうも地元主流政治家とは昵懇という印象もある。神奈川新聞ですらそう感じられるのだから、もっと田舎では……)に対しての答えの一つ。正確な発言を探し出せなかったが、曰く「持永氏は政治家としてでなく、事務方、裏方として有能な人だと思う」。
 東に持永氏を悪く言う意図はなかったと思うが、それはないんじゃないかと。だって、持永氏にしてみれば、政治やりたくて立候補して戦ったわけだ。それに、分裂したとはいえ時の政権与党の知事選公認候補にまでなった人物。父親も国会議員で、そりゃあ今まで二度落選はしているけれど、今後だってあるはずだ。それにそんな「政治家としては失格」的な烙印押しちゃったら、持永氏としたって、そんな見方をされて働きたくないだろう。
 まあ、今回流れたのは、そんなところよりももっと背後の思惑あってのことだろうけれど、ちいと冷たいそのまんまの本性を見た思いなのであった。