http://www.sankei-kansai.com/01_syakai/sya081606.htm
第89回全国高校野球選手権大会で、16日に佐賀北(佐賀)と引き分け再試合を行う三重県代表、宇治山田商業の野球部応援団が、県大会決勝まで続けてきた学ランと「日の丸」の鉢巻き姿での応援を甲子園で“封印”していたことがわかった。「戦争を想起させる学ランは不適切」との投書がきっかけで、県高野連と同校が協議し、急遽(きゅうきょ)トレーナー姿での応援に変更した。同校では「大会中に終戦記念日もあるため配慮した」としているが、OBなどからは「過剰反応なのでは…」と反発の声も上がっている。
入場式の行進は学徒出陣を思わせるし、選手の坊主頭は兵隊さんにしか見えないし、サイレンの音は空襲を連想させるし、バックスクリーンのはるか上にはためくのは、旭日旗だし……などなど突っ込みたくなるお話。
……なのだけれども、ここまで奇妙な過剰反応となると、「なんか裏があるんじゃね?」と思ってしまう、あまのじゃく俺。一見すれば、括弧付きの「平和を愛する市民」に「教え子を戦場に送りたくない教師」が応えたような形。しかし、ここまで露骨、あからさま、批判承知のことをやるだろうか。わざわざ甲子園出場で名を上げた高校が、賛否両論出るような、そして、高校野球強豪校としてはマイナスになるようなイメージをまとうだろうか。引き分け再試合という野球部員にとっても、生徒にとってもナイーヴな大一番に、そんな厄介ごとを持ち込むだろうか。
と、何か陰謀論(宇治山田が弱みを握られ……とか、野球賭博で……)でも妄想したいところだけれども、まだソースが一紙だけだし、つまらないのでやめておこう。
――ところで学ランってそんなに戦争かね? 由来、まで立ち戻ってもあまり意味はないかもしれないが、ランはオランダの蘭。蘭服すなわち洋服、それの学生版という説がほぼ支配的だ。まあ、その時も洋服といえば軍服(普段着で日本まで来ない……かな?)とか、戦時中は……とか言えそうだが。でも、戦争は一大事だが、その後積み重ねてきた六十余年、それを軽んじてええんかね。学ランは学ランだろ、とか思うんだけども、と、怪投書(?)にマジレスおめ。