WBC2009〜連覇!〜


 気づいたらぜんぜん電話鳴らねーの。日本人、仕事しろよ。ラジオのボリュームは大きめ。優勝直後に運送屋の兄さんが来た。「どこもかしこもみんな聴いてますよ。仕事してちゃいけないよって言われちゃいましたよ」だって。いいのかね、野球こんなに人気あって。中には、ぜんぜん野球興味なかったり、日本応援してなかったりで、すげーうざがってる人もいるんだろうな。でも、すまん、すまんが、今日は我慢してくれ、やったー!! おりゃー!! おわー!! ぎゃー!!
 ラジオでも、いや、ラジオだからこそ、見えない分、この緊張! かなわん! ダルビッシュ有! ひやひやさせやがって! イチロー! 役者や! 岩隈、おまえMVPだよ! ウヒョー! くしゅくしゅー!
 ……ハァハァ。まあ、こんなところで。いや、それにしても、原辰徳だよ。俺は、正直、原ジャパンに複雑な思いを抱いていたのもたしかだが、ようわからんが、あんた名将なのかもしらん。ようわからんが、なんか頼りなく、うるうるしてるように見えるけれども! そしてコーチ陣、ようやってくれた。北京五輪の悪夢を、見事に塗りつぶしてくれた。ありがとう、おめでとう、ありがとう。
 と、これで日本プロ野球が安泰じゃねえんだよ。そりゃあ、もう、メジャーの市場規模に勝てるわけはない。世界中の上を目指す選手は、メジャーに行きたがることだろう。しかし、だからこそ、そこんところに一本釘刺すところのさ、日本の世界一、それも連覇よ。それによって、「世界一の野球だぜ」っての、イチローも松坂も、日本プロ野球、その前は高校野球の洗礼受けてるんだぜ! と、そこんところで威張れるっていうか、アイデンティティを保てるっていうか。
 まあ、そんな話どうでもいい! 今日はよかった! ビール持ってこい! それだけだ!

関連______________________