われわれはリアクション芸人を甘やかしすぎてしまったのかもしれない

 24時間テレビで小島よしおがしでかしてしまったことについて思う。われわれはリアクション芸人を甘やかしすぎてしまったのかもしれない、と。そもそもは熱湯や熱いおでんをよりしろとして笑いの神を降臨させていた彼ら(id:goldhead:20050823#p1)。やがて供え物や苦行は形骸化して儀式としての実態を失い、彼らはご神託の振る舞いのみの技巧を磨いた。そして、それに「リアクション芸」、「リアクション芸人」という名を付け、持ち上げた。
 それに、笑いの神が怒ったのかもしれない。小島よしおは、笑いの神が寄越した破壊者だ。オッパッピーの声とともに、熱湯に擬したぬるま湯のなれ合いはやめよ、と。熱湯なら、熱湯。おでんなら、おでん(……こないだ深夜、青木さやかが後輩連れて出川にリアクション芸を習うネタ、あのおでんのぬるそうな感じはどうにかしろと思った)。ちゃんとアクションを受け、リアクションをせよ、と。
 目に見えぬ神の使いとされた小島よしお、彼にとっては不幸な役割だったか。昨夜放送のテレ朝のネタ番組にも登場していたが、せめてこれが、これが生放送でなかったのは痛恨だろうか。ここで、そのことをできたてホヤホヤで24時間テレビでのことを「でもそんなの関係ねぇ!」できていれば……。欽ちゃんに触れるのみ、というのがかえって悲しかった。
 いずれにせよ、この小島も、伊集院光が言ったところの、エキサイトバイクでオーバーヒート寸前の芸人には違いあるまい(id:goldhead:20070724#p1)。ああ、前のメモににしおかすみこの名が。となると、この二人と熱闘を繰り広げたたむらけんじに触れないわけにはいかない。たむけんは……。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070820-00000048-spn-ent

 焼き肉店オーナーとして飛ぶ鳥を落とす勢いのピン芸人たむらけんじ(34)が「炭火焼き肉たむら」2号店を大阪・南船場に出店することが19日、分かった。

 よかった、たむけんは安泰だった。芸人はみな、焼き肉屋を目指すべきではないのか? (……これが破綻したあとの方が面白そうとは、残酷すぎて言えない)