マイソールサウンドの引退

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 05年阪神大賞典(GII)など重賞5勝を挙げたマイソールサウンド(牡8、栗東西浦勝一厩舎)が、20日付でJRA競走馬登録を抹消した。今後は京都競馬場にて乗馬となる予定。

  特別マイソールサウンドに思い入れのある俺ではないけれど、このニュースは惜しい。そりゃあ、一頭の牡馬を種牡馬にして、養いつづけるコストや労力は、決して軽いものではないだろう。だけれども、中には「何で?」って馬が種牡馬になっている例も少なからずあるわけで(こないだゴールドヘイローの子が新馬戦出てて、けっこう人気になってたな)。
 いや、ちょっと待て、マイソールサウンドは趣味的どころか、重賞5勝馬じゃねえか。引退式もできるぞ。それに、距離もマイルから三千まで幅広く勝ってるじゃねえか。やっぱりなんとかなんなかったのかなぁ、と思わざるを得ない。もちろん、「じゃあお前が買って引き取れ」と言われてもこまるので、思うばかりだけど、ねえ。
 まあ、京都競馬場ならば恵まれた行き先。いつか根岸の博物館の方に来たら、会いに行くよ、おつかれさん。
 ……と、ストロングブラッドの引退メモをそのまま流用してしまったが、こういう流れなんだろうね。清水成駿なんかが、競馬から趣味性、旦那性が消えて、ビッグ・ビジネスになってしまったと嘆くが、このあたりに現れてるんかね。しかし、それでもたとえば、広大なアメリカなんかだと、ホーストレーダーズの世界になってしまっても、おそらく種牡馬としてどっかで細々やれるような余裕はありそうな気がする(あくまで気がするだけ)が、この狹い日本では、と。
 それで、タマモクロスの血もほとんど絶滅。俺はカネツクロスから競馬を好きになったところもあるから(変なところから迷い込んだな)、実のところ残念でならない(カネツは種牡馬にはなれなかったが、功労馬として余生を送っている)。しかし、まだ確定したわけではない。マイソールサウンドの全弟マイハッピークロス……は、同じ血統だけに少なくとも兄の実績を超えなければいけないか。あとは、ニホンピロキース。どうだろう、ニホンピロニールニホンピロカラカ、馬主的に、とか。しかし本命は、現役重賞馬にしてタマモの馬、タマモサポートということになるだろうか。つーか、オールカマー出走か。馬券的には別としてちょっと注視したい。