『天元突破グレンラガン』最終回一つ前

 前回(id:goldhead:20070916#p3)の予告でちらっと映っていた、精神世界出てきたね、精神世界。いや、精神世界と言っちゃうと、そうだ、これもひとつの世界、僕の中の可能性、今の僕が僕そのものではない、いろんな僕自身があり得るんだ的世界になるけど、むしろグレンラガン的には多世界解釈的世界、観測と収縮のあれこれの一つ。攻撃や反撃までそれなんだから、もうなんだかわからんが大変だ。しっかし、これの前に『宇宙消失』(id:goldhead:20070902#p2)読んでおいてよかったな。しっかし、アンチスパイラルの場合は、螺旋力がやがて銀河を滅ぼすとする目的だが、『宇宙消失』の方は人類をナニする目的がまた別だな。まあ、いいや。
 それで、各人の可能性世界(……とすると、みんなぼんやりしてて、アンスパとブータ、ロージェノムがやりとりしてた、あそこは何なんだろう。わからん、まあいいや)の描写。こういうのって、なんかちょっとサービスカット的ではあるよね(授業参観でどん引きされてるロージェノムとか)。でも、パパヴィラルんとことこはグッとくるね。本来できるはずのない子だものね。でも、ギっと表情変えて飛んでく。ここんところの音楽もよかったわ。で、肝心の主人公も、兄貴と再会。最後肩を並べてのやりとりも粋だ。粋だよね、このアニメ。
 というわけで、最後も粋に決めて欲しいと思うところ。どうもちゃんとバトルもあるらしいし、最後の敵も線画野郎のままではないようだ。ただし、敵を倒して大勝利と、一筋縄ではいかなくなっている展開。すなわち、アンチスパイラルの言葉に対して、シモンが「正しい」と直観してしまった描写。そこんところをうまく巻き込んで、突き抜けてほしいところ。まあ、なんとなく勢いでぶっ込んでしまってもいいけどな!