だからどのエバだよ?

http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2007/09/24/07.html

 大好きなアニメが見られなくなったことだけが残念だった。本当なら試合のない今週は、大好きなアニメ「ヱヴァンゲリヲン」の映画を見に行くはずだった。だが、初優勝したことによって予定変更。三塚は「来週はヱヴァを見に行こうと計画していたので、残念です」と言って会見場を爆笑の渦に巻き込んだ。

 何かとはやりのアキバ系、そのアキバ系女子プロゴルファーが初優勝との記事。ここんところの表記、記者は律儀に新作劇場版の表記に準じている。それでいいのだろうか。
 今さらの話だが、今まではエヴァンゲリオン、今度のはヱヴァンゲリヲン。略称はそれぞれエヴァとヱヴァとなろう。上の記事の最初‘大好きなアニメ「ヱヴァンゲリヲン」’。まだ三塚優子選手、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は未見である。未見なのに「大好き」とは限らない。三塚選手が映画を観た結果、「ヤシマ作戦の後、レイがシンジを見るシーンでゲンドウのカットが入らないのは許せない! 庵野××す! 庵野××す! 庵野××す!」と思わないとは限らないのだ(……今回の新劇場版で、本物のこういう過激な反応ってどっかであるんだろうか?)。
 一方で、‘映画「ヱヴァ〜」ではなく‘アニメ「ヱヴァ〜」、そして、作品を表す『』ではなく、普通の「」。その点にも注目してやらねばならない。「今回の映画のことではなく、このシリーズ全体のことですよ」という意思表示と見ていいだろう。しかし、そこが違和感の元なのだ。シリーズ全体を「ヱヴァンゲリヲン」としてしまっていいのか。今のところは、そういうコンセンサスは成立していないのではないか。この先はわからない。もはやこのシリーズ「ヱヴァンゲリヲンシリーズ」としかいいようないくらい、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズが支配的になる可能性はある(いや、そんな例があるのかどうか知らんけど)。でも、今のところ「エヴァンゲリオン」の一部が「ヱヴァンゲリヲン」ではないのか。ここのところの判断がよくわからない。
 さて、もう一度ヱヴァが出てくる。選手インタビューの方だ。「ヱヴァを見に行こうと計画」。こちらの方のヱヴァは正しい。略称ゆえにエヴァでも誤りではないところだが、こちらの方がより正確だ。……と、まあ、「単に表記は新しい方にあわせよう」って決め事なのかもしらん。でも、どうも気になってしまったのだ。って、EVAファン(と、アルファベット表記の可能性もあるな)としてってよりは、むしろ新聞側に。別に俺は新聞記者じゃないが、仕事で文章を書くこともある。そんときの、固有名詞の妙なルール、決め事、それに悩まされることもある。そういうわけで、いろいろな面でEVAは悩みの種なのだと思った(いい加減なまとめ)。