さすらいの賞金王ジョンヘンリーの死

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現地時間8日午後7時頃、81年、84年の米年度代表馬ジョンヘンリー John Henry(セン32)が、繋養先である米・ケンタッキー州のケンタッキーホースパークにて安楽死処分となったことがわかった。

 俺は何本か競馬のセルビデオを持っていて、何回も何回も観たのがジャパンカップのやつだ。古いビデオだったけど、お目当ては初期ジャパンカップだから構わない。アナウンサーの「ザベリワン」や「エスプリデュノール」を読み上げる名調子にしびれる。‘日の丸特攻隊’サクラシンゲキの玉砕にしびれる。
 そして、ジョンヘンリー。米競馬史上に語り継がれる名馬、ピープルズ・ホース。その姿を確認しようと、何度も巻き戻したり再生したりしたもんだ。なにせ、あんまり目立たない。いったん進出しかかるが、直線ではばたばたになって、ろくに映らない。でも、確認はできた。アイアンホースとも呼ばれるわりには、小柄で、黒い馬体。アナウンサーは確かこう呼んだ「さすらいの賞金王」と。ジョンヘンリーは日本で走ったんだ、スゲエよな。
 と、海外ビッグネームに弱い俺。そうか、ジョンヘンリーは生きていたのだ、ついさっきまで。こういうデタラメで、偉大な馬、生きてるうちに、その現役を見る機会、あるんだろうか? 俺は過去、俺の知らない過去まで美化しすぎるきらいがあるけど。