新春に自転車を語る

 ずーっと、自転車の話を日記に書かなかった(最後は五月か!)のは、とくに何も無かったから……ではない。いろいろあったのだ、ネガティヴなことが。おっさんの乗った自転車とそこそこ派手な衝突を起こした(過失割合で言うと、俺の方がずいぶん少ないと思う)ことがあって、それで前輪がどうも歪んだようなことになって、ギアも何段か異音がするようなことがあって、それが数か月前のことで。あと、そこそこの値段だったライトを盗まれるか落とすかして(可能性の割合でいうと、2:8くらい)、ちょっとしょぼいのに替えざるをえなかったということもあった。それとそれと、左のペダルからギコギコ異音がして、結局ペダル取り寄せ。ペダルについてきた簡易レンチじゃどうしようもないから、プロ仕様らしきレンチを買って苦労の末に取り替えたこともあったわけで。まあ、そういうどちらかというとよくないことが多く、どうも自転車については意気消沈というところがあったわけで。でも、ペダルレンチはよかった。
・゚・(つД`)・゚・・゚・(つД`)・゚・・゚・(つД`)・゚・
[rakuten:trycycle:10000651:image]
 最高です、HOZANのペダルレンチ。クロムバナジウム鋼の質感にうっとりです。自転車のペダル交換以外、人の頭を殴りつけるくらいしか使用法が浮かばないのが惜しいところです。ホーザンのペダルレンチで人を殴らないでください。
・゚・(つД`)・゚・・゚・(つД`)・゚・・゚・(つД`)・゚・
 ででで、そして昨年末に今までで最悪のトラブル。天気が悪くなるからと自転車を職場の中に引き揚げようとしたら、前輪ブレーキかかりっぱなしになってるのに気づいた。調べてみると、右側のブレーキシューが戻らない。どういうこっちゃ。
 いろいろ観察していると、どうも右側のスプリングがはみ出てこんにちわしてる。左側はしっかり収まっている。後輪ブレーキの似た構造部分もそうだ。これが原因だろう。
 もしも、スプリングやそれを留める何かが破損していたら手に負えない。しかし、はめなおせば直るかもしれない。とりあえず、そうしてみよう、と決断。が、外すためにはブレーキシューからブレーキワイヤーから外さなければいけないような。ばらしてみるか。
 ……と、いうわけで、百円ショップで買った六角レンチで解体、解体。まあ、なんとなく楽しくなっているような気がしないでもない。今までまったくどうなってるのかわからんかったブレーキの構造も、なーんとなくわかったような感じだし。
 それで、部品ばらしてみて、見たところ破損、欠損はないみたい。で、スプリングをプラスチックの部品にはめ込んでみて、ちょっと浮いてくる違和感。試行錯誤(と、四文字に込められた時間の長さ)の末、なんとか押し込んで留めて、また、ブレーキシューを戻すのに試行錯誤(同前)、さらにブレーキワイヤーを戻すのに四苦八苦(試行錯誤よりさらに)。が、結果、なんとか戻した。いつまで保つかわからないが。それに、今回後ろのブレーキ見てみたら、ブレーキワイヤーの余り部分がぶち切れてるみたいで、留めてあるところでちょん切れてるんだけれども、大丈夫やろか。
 ああ、でも、この試行錯誤と四苦八苦、やってる間に浮かんだ疑問、それに対する仮説、実行して解決などの頭の動きは楽しかった。俺は機械いじりとかそういうものに全く縁遠い人間なのだけれど、そういったものの楽しさのひとかけらの表面をちょっと舐めてみたような気にはなれた。それと、この、自転車というものの仕組みのシステマチックなことと、案外単純なこと。バイクや自動車いじりに比べたら、敷居は低い(奧深さは知らない)。まあ、金がないから自転車は修理するのに精一杯だけどな。
______________________
[rakuten:joy-joy:10000101:detail]
(あたしのは07モデル。上の自転車屋さんはペダル取り寄せてくれたり親切でした)
 しっかし、最安値級よりは少し出した方がいいだろうとDahonのMetroなんぞ買ってみたが、ちょっとトラブル多くないか、とか思ったり。もちろん、自転車若葉の俺の扱いの悪さもあろうが、ペダルの脆さについては悪くない、と思う。そのペダル、やっぱり折りたたみ機構が脆さの原因かとも思うんだが、やっぱり国民生活センターが注意を促すように、折りたたみ自転車というのは日常乗りに向かないのかね。人の見ていると、ママチャリは頑強だもんねー。

 となるとなんだね、やっぱり折りたたみはよくないかね。俺は、とにかく取り回しのよさで選んだわけだから、小ささは捨てたくない。となると、ミニベロとかいうものかね。
[rakuten:hakusen:434620:image][rakuten:hakusen:420831:image][rakuten:joy-joy:10000858:image]
 なんだ、なんだ、なんというか、折りたたみ以外の小径車ってもっとするもんかと思ってたぞ。いや、もちろん、三万、四万級も俺にとっては高額。ただ、十万級に比べたら、ねえって。
 というか、なんというか、実のところ、だんだん脚の方が鍛えられてきて……というと自転車乗りの方には笑われてしまうところだろうが、そりゃあ乗り始めたころに比べたら自転車に適応してきた。最初は難儀していた、だらだらと長い坂道も、一番重いギアにしてだーっと行けるようになった。なんだろうなんというか、もうちょっとその、速いかもしれない、自転車……という思いが浮かんできたのだ。いや、まだ一年も乗っていないじゃないか。うーん、高望み、ゼータク、だなあ。
 ま、ともかく、Metroを乗り潰そう。もうちょっと、自転車いじれるようになってから、その、上を目指そう。経済的にそんな余裕出る見込み、ないし、今日の帰り道、ブレーキが一気に破綻して車道のど真ん中でぺしゃんこになってるかもしれないけれど、さ。