『実録 ヅラをかぶった芸能人』

　夕刻、睡魔に堪えかねた俺は、眠気覚ましにコンビニへ。ふらり入って、珍しく漫画コーナーなど見る。俺はもう、ほとんど古本でしか漫画を買わなくなってしまった。コンビニ売りの廉価コミックなどにも手を出さない……のだけれど。

実録 ヅラをかぶった芸能人 (ミッシィコミックス)

　こんなのを見つけてしまった。なんだこれは、コンビニ売りの漫画はこんなことになっていたのか。オール新作読み切り。思わず手を出さざるを得ないじゃないですか。で、ぱらぱらめくって、いったん戻した。戻した上で、また手にとった。手にとって買ってしまった、弱い者が夕暮れ、ふらりとコンビニを訪れて『実録ヅラをかぶった芸能人』を買う。何も響かない、加速しない、こっちの世界を覗いてかない？
　さて内容はというと、まあなんというか、ネットなどで拾えるような芸能人ヅラ話が詰まっているのだけれども、いろいろな絵柄の作者がほぼ同内容を繰り返すという作りに、ちょっとクラッとくる。あと、植毛を取り扱ったものについては、正直勉強になったといえよう。
　なにはともあれ、この漫画のおかげで俺の目は醒め、チャクラは開き、独坐大雄峰、大用現前不存軌則。