夜、シャワーを浴びること

 ここのところ、中学生になったころ、いや、小学生のころからの習慣を変えた。朝風呂もとい朝シャワーだ。なんのきっかけだったかよく覚えていないが、夜シャワーを浴びたのだ。何か遠い昔、ようするに夜風呂に入っていた幼少期を思い出して、妙にノスタルジックになったものだった。それが習慣になりつつある。
 利点は、朝の時間に余裕ができたという点。起きてから部屋を出るまでの時間が、こんなに短くていいのかと。もちろん、起きるのが遅くなっただけで、早めに家を出てどうこうということはないのだけれど。
 しかし、デメリットもあった。寝癖だ。これには難儀する。なぜ、昔からずっと朝風呂だったか思い返すに、「家の外にいる間はできるだけ清潔体でいたい」という潔癖性的性格からくるものもあったが、これもあった。これは大きかった。髮質には自信があるなどと言ったら気持ち悪いが、いや、それなりに悪くないはず。しかし、寝癖にはめっぽう弱い。どうしようもなくなる。これは余計な時間がかかるし、場合によっては髪に大量の整髪剤をつけることになって面白くない。まあ、しかし、困るのは四日に一日くらいだ。
 さて、この習慣どうしよう。たぶん、先は長くない。夏になったら、おそらく朝シャワーじゃなきゃ気持ち悪い。クーラーの中で寝たりしないから(電気代と喉などの問題から)、やっぱり夜、汗をかくだろう。それをさっぱりさせて、出かける。それは確実。で、だいたいどのくらいの気温で俺は決断するのか、見守っていきたい。気づいてみれば、俺は俺をおはようからおやすみまで見守っているので、たいそうな俺は俺のことを気に掛けているのだと言わざるをえない。