五月のよく晴れたある土曜日の会

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土曜日の朝、おれは早起きした。早起きしてシャワーを浴びて寝癖をなおし、「休日の独身男性としてこんな感じかな」という服を着た。服を着て待った。

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何を? 座椅子と小さなテーブルだ。土曜日午前指定。トイレに入っている間に来られても困る。おれは緊張する。とはいえ、おれは座椅子と小さなテーブルをどっかから持ってくるのも嫌だし、なにせカーがないのだ。

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息せき切らして二つの荷物が届けられた。すごい大きさのダンボール。野生でひん剥く。座椅子は思っていたより大きかった。ただ、肘掛けがあるのがいい。座椅子には肘掛けだ。テーブルはようするにサイドテーブルというものだが、おれが食事をとるのにちょうどいい。おれはだいたいワンプレートで済ますのだから、これでいい。

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そしておれはMINOLTA AF 20-35  f3.5-4.5をつけたα65と四冊の本を持って図書館に行った。徒歩で。四冊の本のうち、読んだ本は一冊もなかった。そんなこともある。

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明るい日。カーやバイシクルも悪くない。そんな土曜日の会。

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おれにもカーがあればな、と思うことはある。

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カーで中央フリーウェイ。横には美しい女。

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金持ちに、なりてえなあ。

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死にたくは、ねえなあ。

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図書館で四冊本を借りて、100円ショップとドラッグストアと無印良品に寄って、電車で帰った。

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こんなに長い階段を登って、そして降らなきゃいけないんだぜ。

まったく、暑い。