と、やっぱりどうにもならなかった。

 この日の痛恨は一レースでデビュー戦の木幡の馬、母父ブライアンズタイムで父フレンチデピュティの馬、前日「雨の日の東京ダートは目ぇつぶってフレンチデピュティ買えばいいのかな」とか思ってたのに、単勝六十倍、買い切れなかったこと。さらに、もうちょっとパワー型と思われるアメリカ血統の◎並んだ大本命馬から馬連買ったが三着で、一着三着で拾えなかったこと。あと、昼近くのレースで三浦皇成の馬買ったつもりになってスパゲチー茹でてたら、買い忘れていて馬連二十五倍ふいにしたこと。
 そして、ダービー。馬場の回復傾向と共に頭混乱。最初はモンテクリスエスとかメイショウクオリアとかクリスタルウイングとか、その辺がくさいと思っていたけれども、どうも馬場は回復気味。だったら、切れるディープスカイブラックシェルNHKマイルのような感じだろうか。あと、内枠が有利だろうか。しかし、先週のオークスのように、内枠殺到のリスクもある。だったらその一歩前、ということでタケミカヅチが目に入る。ダービーニュースの馬柱では、一番上に清水成駿を思わせる孤高の◎一個にあとは無印。むむむ。エフティマイアの例、とか。そして、「柴田善臣がダービーを勝つ」ってのが、もうなんというか面白くなりすぎてしまって、それで踏み切った。いや、勝たなくてもいい、案外ヨシトミは大舞台で連に絡む。勝つのはディープスカイでもいい、サクセスブロッケン(ギリギリのところで翻心。やっぱり俺、シンボリクリスエス好きだったんだな)でもいい、そういう感じ。
 が、結果、俺が思い描いていたような競馬をしたのはスマイルジャックタケミカヅチは距離なのか体調なのか、ともかく流れに乗れていなかった。勝ち馬と同じ脚は使えまい。アグネスタキオンに母父サンデーのタニノギムレット産駒。血統から簡単に割り切って買えば良かったのかどうか。
 目黒記念アルナスラインを頭に三連単で固いと思ったら、クビ差届かにゃい。ダービーという区切りの日に爆沈。もういい、来年だ。