2点リードの日本は4回に李承ヨプの併殺打の間に1点を返される。さらに、7回には藤川が李晋暎に同点タイムリーを浴びると、8回には岩瀬が李承ヨプに勝ち越し2ランを許し、また守備の乱れもあって4点を失った。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/jpn/beijing/live/08/221_jpn.htm
背骨が痛い。昼休みの前から顰蹙を買いつつ職場のラジオを野球中継にしてた俺、岩瀬が打たれた時点でおしゃれFMに戻す、戻すと、FMでも野球中継してる嫌がらせ毒電波。この電波、星野仙一の脳に届け。届いた星野は山本浩二と田淵幸一を連れてチベットに行け。チベットで野球を武器にかの地の人々を弾圧から救え。そのまま野球を広めつつ、シルクロードを辿ってヨーロッパまで行け。ドーバー海峡を泳いで渡って、ロンドンで「オリンピックに野球復活を」と座り込みデモをしろ。いいか、座ってるんだぞ。間違っても立ち上がって岩瀬仁紀を登板させるんじゃあない……。
試合は映像で観ていない。しかし、なぜ岩瀬登板なのかわからん。言葉は悪いが、岩瀬はアメリカ戦で見限り、使い切ったものと思っていたぞ。本人の調子か、ボールが合わないのかわからないが、岩瀬はよくなかった。だからこそ、あそこで最後まで投げさせたのだろうに……。ともかく、岩瀬という場面だったのか?
いや、そんな些事ではない。そもそも星野ジャパンでよかったのか? 選手選考に問題はなかったのか? WBCの最終的な勝利で、何か勘違いしたのだろうか、日本プロ野球。あのときだって、イチローや松坂大輔込みで韓国に二度負けている。思っているより、世界の差は詰まっていたというのに。
五輪はこれでいったん終わり(三馬鹿の座り込みデモが奏効すれば復活するかもしれない)だが、WBCには再び最高の態勢で望まなければいけない。サッカーのように、ナショナルチームとして完成させていかなければいけない。なぜならば、もうプロ野球も国民的スポーツの地位に安住していられない。ほっといても注目されているスポーツの、代表戦だからさらに注目されるイベントではない。サッカーやバレーボール、あるいはほかの競技と同じく、オリンピック級の舞台でナショナルチームが注目を集め、なんとか集客に繋げなければいけない立場にあるからだ。巨人人気が下がっただけ、地上波放送が減っただけ、という見方もあるかもしれない。しかし、この減少が野球人気の決定的低下現象として現れてくるのは、しばらく先のことではないかと思う。きっと現れてくると思う。もちろん、データを元にした解析でもなく、俺の悲観がわめいているだけなのだけれども。
というわけで、もう「三位決定戦がんばれ。せめて銅メダルを」という応援の言葉を自分の中から探し出してくるのもむずかしい。「いっそのこと負けてこい」などという気も起こらない。もう、なんかそのままなかったことにしたい……。
関連______________________
- 星野ジャパンは大丈夫か?……心配していたが……。しかし、俺、なんとなく今日の韓国には勝てるような気がしていた。なんとなく、またWBCみたいに悔しがらせる流れか、みたいな。まあ、俺も甘いよ。甘すぎる。
追記______________________
すべてはおれの責任として片付けないといけない。そういう大会だから。
http://beijing.yahoo.co.jp/news/detail/20080822-00000122-jij-spo
責任って何かね? 「すべては俺の責任」という「言葉を言うこと」かね? 違うのかね? そのあたり、別に星野をどうこう言うわけじゃないけれども、たまに気になること。まあ、辞任するというのが代表的な言葉以外の責任の取り方ではあるけれども、この場合は最初から監督続行という話はない(五輪は今回で終わり/五輪代表とWBC代表は別扱い)なわけで、まあ星野がどう行動して、その責任を取るのか見させてもらおう。
追記______________________
星野監督を持ち上げていたマスコミはどう評するのだろうか。というか、この星野ジャパンの戦いをどう評論するのだろうか。というか、日本プロ野球をとりまくものに、にどれだけ評論があるのか、批評があるのか。もちろん、俺が目にするのは「地上波のニュース」、「スポーツ新聞」、「夕刊タブロイド」、「それほどマニアックではないウェブサイト」程度。とくに最後のについてだが、はっきり言ってサッカー知らずの俺にとって面白いのは、見てもいない「サッカーについて書かれた文章」だ。サッカーについて書かれたものの方が、はっきり言って面白い。俺にはさっぱりわからないけれど、戦術について、サッカーについて書かれている。ボリュームもある。読んでいて面白い。野球についてそんな文章は少ない(逆に、ファンということもあって、エピソード的なものは野球の情報が多いけど)。俺の手の届く範囲では、言葉の世界において日本サッカー評論の方が日本野球評論より進んでいるのではないか、充実しているのではないか。そう思えてならない。日本野球には言葉が足りない。選手を引退しただけの「解説者」が「技術は関係ない。気持ちです」と言い過ぎるせいなのかどうか知らない。本当にそうなのか、いつかもうちょっと考えてみたい。