WBCの監督はいかに決められるべきか

来年3月に開催される第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の監督問題を話し合うプロ野球実行委員会が1日、開かれる。中日・西川順之助社長(75)は31日、「前年度の日本シリーズ優勝監督のWBC監督就任」案を提出することを明言。ソフトバンク、ヤクルトも同調する考えだ。北京五輪で日本代表を率いて4位に終わった星野仙一氏(61)の就任が有力視される中、3球団が“待った”をかけたことで紛糾は必至となった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080901-00000000-spn-spo

 日本シリーズ優勝監督を、そのままWBC日本代表監督に、案。これはどうだろうか。賛成したいが反対したい、反対したいが賛成したい。むつかしい。
 反対したい理由は、ナショナルチームの監督が、そんなオールスターゲームみたいな決め方でいいのか、ということだ。サッカー日本代表監督が、その前年度のJリーグ優勝監督でいいでしょうなんて話はないだろう。世界各国、そんな決め方をしているサッカー代表はないのではないだろうか(たぶん)。やはり、日本代表監督は、それに専念してもらいたい。自動的に決まる役職などではなく、日本野球界、そしてファンが(満場一致でなくとも)「任せた」という信任、「おう、任されて」という覚悟、これがなきゃいかん。
 ……と、言いつつ俺はすでに自分の意見に矛盾している。だから賛成せざるをえないところがある。俺は、落合博満がいいと思っている、そして、現役で球団を指揮している方がいいと思っている。すなわち、俺自身が、やはりWBCの日本代表監督は、一時的な監督という捉え方しかできなかったということだ。線としてのしての日本代表ではなく、点としての日本代表、その監督ということだ。だいたい、野球日本代表監督という専業になったところで、指揮する大会自体がない(オリンピックもなくなった)のだから、それは下手すれば閑職に近い。だから、単純に「その時点で一番の監督」を横滑りさせる方法には、賛成できなくはないのだ。
 そしてもちろん、星野のような決まり方でない、という点では賛成につきる。すなわち、よくわからない利権・権力構造……って大仰な、まあ要するに、なんだかわからんがナベツネあたりとかが「星野君以外いるのか」みたいな、その、読売のというか、あるいは、あんまりよくわからん陰謀論になりそうなので嫌だけど、広告代理店の思惑とか、こっちから見えない方法で決まるのに比べたら、もっといい(今回くらいに関して言えば、イチロー松坂大輔が参加すれば、監督のネームバリューは必要ねえだろうし)。
 以上、こんな感じで、この提案には一理か二理あって、「まあ、いいんじゃねえの」的賛成。結果的に、大石大二郎が率いたっていいと思う。もちろんブラウンでもいい(まず五割の壁を粉砕するこったな)。星野よりは納得できる。そんなところ。
 で、もちろん願はくは、野球という競技が、常時代表監督、代表コーチを組織し、頻繁に国際戦が行われるようになってほしい。今でもやっているだろう、学生選抜の対海外戦についても、プロアマ一体となった中で行われるようになってほしい。もちろん、そのためには日本国内の問題以外に、野球の世界普及という問題もでてくる。でも、その辺をやらんと、なかなかこの先むつかしいと思う。普及させるのもむつかしいけれども。
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……野球のことばっかり考えてる。これが野球力ですか、星野さん! でも、俺、野球観てないよ! テレビつけたら雨の中で横浜ベイスターズ東京ヤクルトに暴虐の限りを尽くされていたけど、あれは野球なの!? あと、福地寿樹に「脚が速いんだから叩きつけて転がすバッティングしろ」って言ってたのは、本当に今さらながら間違いだと思った。でも、新天地で芽が出て、そっから移っても咲いていて嬉しいことこの上ない。